懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1962 ジュニア(40型)




 1962年に日産から発売された中型トラック、日産ジュニア(40型)です。初代ジュニア(B40型)は1956年、2代目ジュニア(B140型)は1960年に発売されていますから、この40型は3代目にあたります。
 このようなボンネット式のトラックって最近はほとんど見なくなってしまったからとても懐かしいですね。『中型いちばんの快適な乗り心地』、『ニッサン ジュニアは運ぶ力強さで、重量物の運搬用はもちろん、そのすばらしい乗り心地で、連絡にサービスに、ドライブに広い用途に、ご好評をいただいております。』とカタログに記載されているように、このタイプのボンネット式トラックは乗用車の役目も兼ねていました。
 キャブオーバー型のトラックはお尻の下にエンジンがあるので、広い荷室が確保できる反面、どうしても乗り心地が犠牲になってしまいます。先日クラウン・トラックについて書きましたが、このニッサン・ジュニアも同様に、まだ何台も車が所有できなかった時代にはトラック兼乗用車としての需要に応えていました。
 ちなみにこの40型ジュニアのエンジンはH型とよばれる1883cc4気筒エンジンで、H31型セドリックと同じエンジンです。
 さて、ニッサンジュニアといってもほとんどの方には馴染みがないと思いますが、実は誰もが知っている有名なドラマで主人公の愛車として活躍していました。
 「ああ、あー、ああああ、あー、あー、あ、あー、ああああ、あー」、ちょっとこれでは分かりませんね。「ほたるー、じゅんー」、これで分かります?
 ドラマ『北の国から』で田中邦衛さんが演じている五郎の愛車として登場しています。ドラマに出ていたのはこの40型と、次の代である140型ジュニア(1970年から販売)です。
 あるときは材木を運び、またあるときには純や蛍を駅まで迎えにいく。ボンネット式トラックの用途そのものの使い方がされていましたね。それにしてもあのドラマ、何回観ても泣けてしまいます。
 ドラマは素晴らしかったんですが、ドラマ共演が縁で本当に結婚された純君と結ちゃん、実生活では離婚しちゃいましたね。男と女の問題はわからないものです。

ニッサン・ジュニア・2トン積標準型(40型)
全長×全幅×全高 : 4660×1690×1730mm
ホイールベース : 2800mm
車両重量 : 1500kg
エンジン : 直4OHV 1883cc 85PS
最高速度 : 110km/h






















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