懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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いすゞ 1964 べレット1300(PR10型) |
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1964年にいすゞから発売されたべレット1300(PR10型)です。1963年に発売されたべレット1500(PR20型)の廉価グレードとして翌年に発売されました。
『廉価グレード』、いい響きですね。小さなエンジンだろうと、『廉価版』と言われようと、ちゃんとべレットしています。当時としては珍しいラックピニオン式ステアリングや4輪独立懸架式サスペンションも1500と同様にしっかり採用されています。当時、べレットのリアサスペンションは横転しやすいと言われていましたから、パワーの少ない1300のほうがもしかしたらバランスが良かったのかもしれませんね。
このべレットに限らず、昔も今もあらゆる車種毎に多数のグレードが設定されています。人々の目を惹くのはどうしても最上級の花形グレードになりがちですが、花形グレードが素晴らしければ素晴らしいほど、その車種の廉価グレードは意外な掘り出し物になっている場合が多いですね。
現在では三菱のギャラン・フォルティス等が代表的な例です。ギャラン・フォルティスといえばもちろんランエボのベースモデル。ランエボは400万円近くしますが、フォルティスの最廉価グレードは170万円台から購入することができます。強烈なパワーはなくとも、スタイルや車体の剛性感、足回り等は似たようなものです。
廉価グレードしか買ったことのない貧乏人の私はいつもこう考えて、最終的にやっぱり廉価グレードを買ってしまうのですが、当時べレット1300を購入していた方もきっと同様だったと思います。
しかしながら数十年の時間が過ぎると、人々の記憶に残るのは生産台数がべレット全体の10分の1にも満たないべレットGT系だけ。きっと今から数十年後、ランエボは『平成の名車』と呼ばれても、ギャラン・フォルティスは『なに、それ?』となっているのでしょうね。
べレット1300・4ドア(PR10・S4型)
全長×全幅×全高 : 3975×1495×1390mm
ホイールベース : 2350mm
車両重量 : 915kg
エンジン : 直4OHV 1325cc 58PS
最高速度 : 135km/h
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