懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






スズキ 1966 ラインナップ


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 1960年代後半にスズキから発売されていたクルマのラインナップです。このカタログは1966年の東京モーターショーで配布されていたもの。どのクルマも愛嬌があって可愛らしいスタイルをしていますね。さすが『小さなクルマ、大きな未来』のスズキだけあって、この中の小さなクルマ達には大きな未来がありましたが、一番大きなフロンテ800デラックスには大きな未来がありませんでした。軽自動車メーカーだったスズキが小型車に参入しようとして1965年に発売したフロンテ800でしたが、他社の小型大衆車との競争に勝つことができず、1969年に生産終了、一旦小型車から撤退することになりました。この後、1983年にカルタスを発売するまでは軽自動車専業メーカーとして、『軽ナンバーワンのスズキ』を確立していくことになります。
 それにしても3.0m×1.3mの枠内にも関わらず、いろんなボディスタイルが展開されていますね。スズライトフロンテで一家四人がピクニックに興じている写真がありますが、この子達が中学生ぐらいになったら家族揃ってのピクニックはちょっと厳しそうです。まあその頃には声をかけても一緒に来てくれないから問題ないですが。

 さて、この時代の軽自動車を見るといつも疑問に思うのですが、軽トラの最大積載量ってこの頃も現在と同じ350kgなんですよね。このカタログに載っているスズキキャリイと現在のキャリイは名前こそ同じですがまったく別物です。最大出力21PS、最高速度75km/hの軽トラでも350kg、48PS・100km/h余裕で出せる現在のキャリイも350kg。どちらが妥当な積載量なのかは分かりませんが、軽トラの最大積載量っていったいどういう根拠で決められているんでしょうね。
 それに高速道路の最高速度も不思議ですよね。ちょっと前に軽自動車も100km/hになりましたが、それ以前は80km/hでした。しかしながらこのカタログによるとクルマ自体が75km/hしか出せません。当時の法定最高速度ってどうやって決められたんでしょうね。現在でこそ『制限』速度となっていますが、当時の車からするとまったく『制限』されていませんね。
 安全な車社会を実現するために様々な法規制がありますが、それらの法規制は元を辿ると意外とあまり根拠のないものが多いのかもしれませんね。
 現在、自動車が大きく変わろうとしていますが、それを取り巻く様々な法規制も時代に則して柔軟に対応していかなくてはなりませんね。



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