懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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トヨタ パブリカ1000(KP30型) |
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1969年にトヨタから発売された2代目のパブリカです。当初700ccから始まったパブリカ(UP10)は1966年に800ccのUP20型に変わっていますので、これは3代目という考え方もあるかも知れませんが、スタイルが大幅に変わったということでこのパブリカ(KP30型)を2代目ということにします。
さてこのパブリカ、初代のシンプルさがちょっと薄れ、カローラと似てきています。エンジンも1100ccと1000ccのモデルがありますから、「プラス100ccの余裕」というコピーで一躍人気車種となった初代カローラとかぶっているような気がします。この頃からトヨタの車種乱発体制が始まったのかもしれません。
ちなみにパブリカという車名は現在ありません。パブリカ→パブリカ・スターレット→スターレットとなり、現在はきっとヴィッツがその役割を担っているのだと思います。ヴィッツ登場以前のトヨタ・コンパクトクラスはとてもにぎやかでしたね。スターレット、カローラU、ターセル、コルサ等、ディーラー営業マンとオーナーぐらいしか区別ができないような兄弟車があふれていました。確か私の記憶では兄弟車乱発によるブランド力低下の反省からヴィッツに一本化したというような記事を読んだような気がするのですが・・・。
しかしトヨタの車種乱発体制は一度や二度の反省ではびくともしないぐらい、筋金入りの強固さを持っています。さすが世界一の自動車会社です。つい最近はアルファードのフルモデルチェンジにあわせてヴェルファイアという、なんとも形容しがたい兄弟車が出たばかりですね。
かつてマークU、クレスタ、チェイサーとにぎやかだったクラスは現在マークXだけですが、ちょっと意匠替えしたマークY、マークZが出るのも時間の問題かもしれません。
さてパブリカに話を戻します。このパブリカ1000、同じ車体に800ccエンジンを積んだUP30型もラインナップに入っています。面白いことに1100ccと1000ccは水冷エンジン、800ccは空冷エンジンです。素人考えでは水冷と空冷では冷却構造の違いから車体のスタイルも変わってくるような気がするのですが、きっとトヨタの技術力の前では水冷と空冷の違いなど取るに足らないことだったのでしょうね。
パブリカ1000デラックス(KP30-D)
全長×全幅×全高 : 3645×1450×1380mm
ホイールベース : 2160mm
車両重量 : 680kg
最高速度 : 140km/h
エンジン : 直4OHV 993cc 58PS
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