懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1974 チェリーF-2(F10型)


 1974年に日産から発売された2代目チェリーF-2(F10型)です。このカタログはクーペ専用のものですが、他に2ドアセダンと4ドアセダンが用意されており、日産初のFF車であった初代同様、3タイプのボディタイプが用意されていました。

 さて、このチェリーF-2、特徴的なスタイルだった初代からは一回り大型化され、サニーとほぼ同格のクルマになりました。スタイルも同時期の3代目サニーと似ていましたから初代チェリーほどのインパクトはなかったですね。その影の薄さが影響したのかどうかはわかりませんが、チェリーという車名はこの代で消滅し、後継はパルサーへ譲ることになりました。

 この代では似ているとはいえ、まだFFのチェリーとFRのサニーという大きな違いがありましたが、80年代に入ってからはサニーもFF化され、パルサーとサニーはスタイルが少し異なる姉妹車となっていきました。さらに90年代に入ってからはほぼ車名のみが異なる姉妹車となり、現在はどちらも消滅してしまいましたね。

 ところでこのチェリーF-2、石油ショック後の時代だったということもあり、一部のグレードに「エコノメーター」なるメーターが付いている点は面白いですね。カタログによると「運転席にいながらにして、その時々のエンジンの負荷状態が目でわかる」とのこと。ちょうどタコメーターの位置に付いているので、現在のハイブリットカーに付いているエコメーターとまったく同じですね。

 チェリーF-2が発売されてから40年近くが経とうとしており、もちろんクルマ自体は格段の進歩を遂げていますが、ヒューマンインターフェイスにおける部分でのアイデアはそれほど変わっていないようにも思えますね。

 今年はどんな新型車が出てくるのでしょう?旧来の延長線上で熟成を重ねたものだけでなく、あっ!と驚くようなまったく新しい価値観も見てみたいものですね。


チェリーF-2クーペ・1400GX-L(F11型)
全長×全幅×全高 : 3840×1500×1315mm
ホイールベース : 2395mm
車両重量 : 810kg
エンジン : 直4OHV 1397cc 80PS

(2013年1月6日)




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