懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1975 ランサーセレステ(A72/73/77型)


 1975年に三菱から発売されたランサーセレステ(A72/73/77型)です。ギャランクーペFTOの後継という位置付けで世に出されましたが、翌年発売された兄貴分であるギャランΛ(ギャランGTOの後継)と比べるとなんとなく中途半端な感じが否めない存在でしたね。

 さて、このランサーセレステ、今改めて見てみると性能よりもスタイルを重視した「ハイ・パーソナルカー」というコンセプトも含めてなかなか魅力的なクルマに見えるのですが、当時はこの発音しにくい「セレステ」という車名の影響もあってか、個人的にはセリカLBのまがい物のようなイメージを抱いていました。

 ちなみにトヨタ・セリカを始めとするこの手のスペシャリティークーペというのは各社「カッコいいクルマで彼女とドライブ」というシーンを想定しているのですが、ランサーセレステのテレビCMは他社と差別化を図るためなのか、なぜか「男同士セレステ」がキャッチフレーズだったんです。まあ硬派といえば硬派なのかもしれませんが、スペシャリティカーのCMに「男同士」というのはちょっと似合いませんね。

 「男同士セレステ」のCMを久しぶりに見てふと思ったのですが、そういえば三菱車って「男同士」のシーンが連想されるクルマが多いですね。例えばスタリオン、映画「キャノンボール2」でジャッキー・チェンさんと大男の俳優さんが二人で乗っていましたね。それからランエボやパジェロ、言うまでもなくラリーで活躍しているクルマはドライバーとナビゲーターが乗っています。「男同士」、これはある意味で三菱のイメージなんでしょうね。

 そんな三菱、最近またリコール問題でゴチャゴチャやっているみたいですね。このカタログの表紙には「セレステは青空、晴れた日には未来が見える」という素晴らしいフレーズが書かれています。くれぐれも「三菱といえば隠蔽体質」なんてイメージが付いてしまわないように、「晴れた日には未来が見える」三菱自動車になってほしいものですね。

ランサーセレステ・1600GL(A73型)
全長×全幅×全高 : 4115×1610×1340mm
ホイールベース : 2340mm
車両重量 : 895kg
エンジン : 直4OHC 1597cc 100PS

(2012年12月23日)




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