懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






1976 トヨタ スプリンター・リフトバック(TE61/62/KE60型)


 1976年にトヨタから発売されたスプリンター・リフトバック(TE61/62/KE60型)です。1974年にセダンとクーペでスタートした3代目スプリンターに、新たなボディタイプが追加される形で誕生しました。クーペの後部を膨らませて大きなハッチを付けたようなスタイルですね。

 さて、このスプリンター・リフトバック、カッコいいといえばカッコいいですが、微妙といえば微妙です。3ドア、5ドア問わず、当時の後部ハッチを持つクルマの多くは、極めて平面に近い形状のハッチが装備されていましたから、きっとその不自然な平面さがクルマ全体のまとまり感を欠けさせる原因になっていたんでしょうね。

 カタログにこんな記載があります。
 『かまぼこを、どう切るか。という議論。・・・ちょうど、かまぼこをまっすぐに切るか、斜めに切るかによって断面の面積が変わるように、開口部の大きさと全体のプロポーションとの関係が追求されつづけていた。』
 この記述からもわかるように、当時のリアハッチ型のクルマは、『どこでスパッと切るか』が重要な命題だったんですね。ゆえにどこで切っても“切り口”が浮いてしまっていたような気がします。

 その点、現在は包丁でスパッと切った後に切り口を全体のまとまりから浮かないように丁寧に修正していますから、一見するとセダン、クーペといわれてもまったく違和感がないようにまとまっています。アテンザ・スポーツなんて、うまくまとまっているリアハッチ型の代表例ですね。

 ところでこのスプリンター、クーペとリフトバックについてはあまりフロントマスクがカッコよくありません。まるで寸詰まりのフェアレディZのようです。当時街でスプリンター・リフトバックを見かけると、なぜかカマキリのように見えました。カマもないし大きな目が付いているわけでもありませんが、どういうわけかカマキリとイメージがかぶっていたんですよね。なぜカマキリに見えたのかは自分でも未だによくわかりません。

 そんな、個人的にはちょっと微妙と思われたスプリンター・リフトバックでしたが、あらためてカタログを見てみると、リアゲートに腰掛けるアグネス・ラムさんがなんとも自然に感じられるようなヤング向け(ちょっと表現が古いですね)のデートカーに見えてしまうから不思議です。それに相手役が『竜馬伝』で武市半平太役の大森南朋さんを足蹴にしていた容堂公の近藤正臣さんというのも新鮮ですね。

 このカタログは36年前のもの、ずいぶん時が過ぎましたが、つい最近、このカタログに載っているアグネス・ラムさんそのもののお姿をテレビで拝見したような気がします。たしかパチンコ台のCMだったかな?ヤングな近藤正臣さんが容堂公になられたぐらいですから、ヤングなアグネス・ラムさんもきっと当時の“ラムちゃん”から変わっているんでしょうね。自分の記憶の中には、パチンコ台のCMだけをとどめておきたいと思います。

スプリンター・リフトバック・1600GS(TE62型)
全長×全幅×全高 : 4120×1600×1320mm
ホイールベース : 2370mm

(2012年3月16日記)




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