懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1976 タウンエースバン(R10/11/12V型)


 1976年にトヨタから発売された初代タウンエースバン(R10/11/12V型)です。このカタログは1979年のマイナーチェンジ時のもので、下位グレードのエンジンは1.2Lから1.3Lへ拡大されています。
 当時のワンボックスの常で、商用バンとワゴンはまったく同じ形をしていますね。『積んでよし、乗ってよし、走ってよし。“街のエース”は今日も健在。』とのキャッチコピーがとてもしっくり来ていますので、タウンエース(街のエース)という車名は商用バンのために付けられたのかもしれませんね。
 現在、乗用ワゴンの車名はノア、ヴォクシーとなり、タウンエースという車名は消えてしまいましたが、バンとトラックにはタウンエースという車名が残っています。“街のエース”はなんとか“今日も健在”ではありますが、当時と異なるのは、“街のエース”がインドネシアからの輸入車となっている点ですね。
 まあグローバル化が進み、ドラゴンズのエースも相撲界のエースも外国人が務めるような時代ですので別に驚くようなことではありませんが、日産マーチもタイからの輸入車、そして今や国産車のエースであるプリウスまでタイで生産するというような報道がありましたので、日本人としてちょっと寂しい気持ちになりますね。

 先日中日新聞で、現在とても豊かになりつつある中国の中流階級の方々の間で、“日本へのお買い物ツアー”がとても流行っているとの記事が掲載されていました。
 中国では現在でも「メイド・イン・ジャパンは高品質」というイメージがあるそうで、日本の家電量販店で家電品を親戚・友人のぶんまでまとめ買いしていかれるそうです。その記事の中で家電量販店の方のコメントがとても印象的だったのですが、今や店内にある家電品はほとんどが「メイド・イン・チャイナ」なので、日本製は高品質という思いで買っていかれる中国の方に対して申し訳ない思いがしている、というような意味合いのことが書かれていました。

 さて、日本はこれからどうなるんでしょうね。高品質なイメージを得ることはできていても、欧州メーカーのようにプレミアム・ブランドを確立できているわけではありません。「クルマが白物家電化している」という言葉も最近よく聞かれるようになりましたが、このままクルマの家電化が進めば先ほどのお買い物ツアーの買い物と同じ状況となってしまうかもしれませんね。

タウンエースバン・ハイルーフ1600ハイデラックス(TR11V型)
全長×全幅×全高 : 3990×1650×1990mm
ホイールベース : 2195mm
車両重量 : 1065kg
エンジン : 直4OHV 1588cc 84PS




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