懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






ホンダ 1977 アコード・サルーン(SJ/SM型)


 1977年にホンダから発売された初代アコード・サルーン(SJ/SM型)です。初代アコードは3ドアハッチバックが1976年に発売され、翌77年に3BOXセダンのアコード・サルーンが追加されました。シビックよりも大きな車格を持つアコードでしたが、シビックにあった5ドアハッチは結局出されなかったんですね。

 さて、この初代アコード・サルーン、当時、3ドアハッチのアコードは上品で大きなシビックだなぁと思っていたのですが、サルーンのほうはなぜかとても平凡なクルマに見えてしまいました。3ドアのアコードを野球部やサッカー部に例えるなら、サルーンは囲碁部や将棋部といったところでしょうか。前から見れば同じ顔なのですが、後ろから見るとスポーツカーとタクシーぐらいの違いに見えてしまったんですね。(個人的な印象の問題ですので、囲碁部や将棋部だった方々、くれぐれも真に受けないで下さい。)

 3ドアハッチのほうが先に出されたこともあって初代サルーンには少々違和感を感じていましたが、当時は「クルマの基本はセダン」という意識が根底にあったため、ホンダも最上級車種であったアコードに5ドアハッチではなくセダンを設定したんでしょうね。もっとも、後のアコードはセダン中心で進んでいきましたから当時の選択は正解でしたね。

 ところで、ホンダ・アコードといえば今ではトヨタ・カムリと並ぶほど世界中で愛されているグローバルカーです。1.6Lの3ドアハッチバックから始まったクルマだとはまったく思えないほど大きく立派なクルマとなり、最新型の北米版アコードに至ってはV6・3.5L、全長4862mm、全幅1849mmという堂々たる車格を誇っています。

 アコードに限らず、他のクルマもモデルチェンジのたびに基本的に大きく立派になっていきますが、現在、三本の矢で云々と言っているものが目指しているのも根本的には同じ車名のクルマがどんどん大きく立派になっていく社会なんでしょうね。まあそのような社会のほうが見た目で判断できるから、本当に豊かかどうかは別として、豊かな社会に見えるんでしょうね。

 このアコードのカタログの最初の頁に、「車格」から「車質」へ、という表現があります。「車格」は見ればわかりますが、「車質」は見るだけではわかりません。クルマに限らず、「格」から「質」へ判断基準を移行することはまだまだ難しいようですね。

アコード・サルーンEX(SM型)
全長×全幅×全高 : 4345×1620×1360mm
ホイールベース : 2380mm
車両重量 : 960kg
エンジン : 直4OHC 1750cc 90PS

(2013年3月17日)




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