懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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日産 1977 スカイラインTI(C210型) |
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1977年に日産から発売された5代目スカイラインTI(C210型)です。5代目のジャパン・スカイラインは、6気筒エンジンが搭載された『GT』グレードと、4気筒エンジン搭載の『TI』グレードの2本立てで展開されていました。『GT』は西部警察・大門団長の愛車ということで人々に印象が強かったですが、『TI』グレードはちょっと影が薄い存在でしたね。
『GT』と『TI』、同じ『スカイライン』ではありますが、全長で200ミリ、ホイールベースで100ミリ『TI』のほうが短いです。そのため2000GTに比べるとスカイラインTIはちょっと寸詰まりな印象が拭えませんね。
そもそも2代目のときに、レース出場のためもともと4気筒搭載車として設計されていたスカイラインのボディを200ミリ延長して無理やりグロリア用の直6エンジンを搭載したのがスカイライン2000GTの始まり。その後、3代目のハコスカ(C10型)、4代目のケンメリ(C110型)も同様に全長の異なるボディでGT系が生産されてきました。
「全長を延長して6気筒を搭載したGT」というスカイラインの中でも特殊なグレードだったGT系が、代を重ねるごとに「スカイライン=6気筒のGT」というスカイラインのイメージリーダーとなってしまったため、GTが「羊の皮をかぶった狼」なのではなく、非GTが「狼の皮をかぶった羊」というような印象になってしまいました。
これではいけないと考えたのかどうかはわかりませんが、この代の4気筒グレードには『TI(ツーリング・インターナショナル)』というよく意味のわからないサブネームがつけられました。『TI』というグレードは次の6代目(R30型)にも設定されましたが、R30型はホイールベースがGTと同一となりましたから、寸詰まり感はなくなりましたね。
そんなことを考えながら日産のサイトを見てみたら、あらびっくり、現行スカイラインはセダン・クーペ・クロスオーバーの全てにおいて、『GT』というグレードしかないんですね。2.5リッターも3.7リッターも、2WDも4WDも全て『GT』。なんだか『GT』の大安売りを見ているようです。『スカイライン2000GT』という響きに胸がときめく世代の感覚からするとちょっと違和感を感じてしまいました。
スカイライン・セダン1800TI(PC210D型)
全長×全幅×全高 : 4400×1625×1390mm
ホイールベース : 2515mm
車両重量 : 1045kg
エンジン : 直4OHC 1770cc 105PS
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