懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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トヨタ 1977 ダイナ(RU20/30/BU20/30型他) |
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1977年にトヨタから発売された4代目ダイナ(RU20/30/BU20/30型他)です。先代まで続いたセミキャブオーバー型が改められ、この代からは現在のトラックと同様のキャブオーバータイプとなりましたので、古いクルマとはいえ、パッと見は現代的なトラックとなっていますね。このカタログは1980年にマイナーチェンジされ、ワイドキャブ車が追加されたときのものなので、ラインナップには少々大きなグレードもありますが、基本的には小型トラック。にも関わらず、大型トラックのようなチルトキャブが装備されているのは、メカ好きにはたまりませんね。
さて、このダイナ、一部に車両総重量が5トンを超えるものがありますので、それらは除外しなくてはなりませんが、大部分のグレードは中型免許ができた現在でも普通免許で運転が可能です。全長5990mm、全幅1995mmともなれば結構大きなトラックですので、免許制度が変わった現在においても、普通免許の守備範囲は意外と広いんですね。
逆に、中型免許ができる前は普通免許で車両総重量8トンまで運転可能でしたから、全長12メートルの4t積みスーパーロングのトラックまで運転可能でした。クラウンコンフォートで教習を受けた人間が、全長12メートル、幅2.5メートルの4トントラックを運転するのはやっぱりちょっと無理があったみたいですね。個人的には中型免許の設定はとても妥当だったと思います。
ちなみに私は大型免許を持っていますが、取得したのは中型免許ができる前です。教習車は確か5.5トン積みトラックでしたから、現在では中型にあたる車両です。免許取得後、大型トラックはもちろん、4トントラックすら一度も運転したことはありません。“昔とった杵柄”という諺がありますが、少なくとも私は現在10トン積みトラックを運転する自信はまったくありません。もし何らかの理由で大型トラックを運転する必要に迫られたときには、もう一度教習所へ行って練習しなくてはなりませんね。
現在、東日本大震災の被災地では、大型免許取得のために教習所へ通っておられる方が急増しているそうです。津波で職場が消滅してしまったから失業してしまい、新たに生まれた雇用が瓦礫撤去作業のため、ダンプを運転できるように大型免許を取得されているそうです。
大型免許を取得され、瓦礫撤去作業で活躍された方々の“大型免許”は、私が持っているような“ペーパー杵柄”ではなく“本物の杵柄”になることと思います。お体には十分気をつけて、取得された大型免許をフル活用して復興のため存分にご活躍ください。
ダイナ・ワイドキャブ・ジャストロー・ロング(BU35型)
全長×全幅×全高 : 5990×1995×2120mm
ホイールベース : 3290mm
車両重量 : 2280kg
最大積載量 : 2.0t
エンジン : 直4ディーゼル 2977cc 85PS
(2011年6月30日記)
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