懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1978 コルサ(AL10型)


 1978年にトヨタから発売された初代コルサ(AL10型)です。姉妹車ターセルとともに、トヨタ初のFF車として世に出されました。このカタログには載っていませんが、当時人気絶好調だった山口百恵さんがイメージキャラクターとなり、“百恵の、赤い靴。”というキャッチフレーズで紹介されていましたね。山口百恵さんも素敵ですが、このカタログの4枚目画像、左下のピンクのタンクトップを着たお姉さんのイラスト、ノーブラ乳首の透け具合もなかなか素敵です。

 さて、このコルサ、縦置きエンジンFF車という、現在の感覚ではちょっと珍しいスタイルのクルマですが、カタログの至るところに記載されている通り、キーワードは“エンジョイ・エコノミー”です。なんでも“新時代の合理精神の誕生”とのことで、“車が本来もっている楽しさ、合理性や経済性を大切にすることと、快適さや大きなゆとりは両立するという技術の信念”を実現したクルマだそうです。

 このカタログは30年以上前のものですが、なんだか書かれている内容が現在でもそっくりそのまま当てはまりそうですね。そんなことを考えながらこのコルサのカタログを眺めていたら、全長4メートル程のコンパクトなボディにも関わらず2,500mmというロングホイールベースというのは、現在人気のコンパクトカーとほぼ寸法が同じであることに気付きました。(ヴィッツ:3885mm・2510mm、フィット:3900mm・2500mm、ちなみに当時のカリーナが4230mm・2500mm)

 まあ現在のコンパクトカーは全長とホイールベースが当時のコルサと同じであっても、パッケージングが改善されて室内長は当時のクラウン、セドリックと同等(1900mm前後)になっていますから、室内空間という観点からいうと全然違いますけどね。

 ということは、先日発表されたトヨタの新型ハイブリットカー・アクアは、全長3995mm、ホイールベース2550mm、室内長2015mmとのことですので、当時のコルサと同じくらいのコンパクトな車体で、室内は当時のクラウンやセドリックよりも広く、燃費はプリウスよりも良いクルマということですね。まだ乗ったことはありませんので走行性能は分かりませんが、おそらく当時のクラウンよりもずっとよく走ると思います。

 いやあ〜、30数年間にわたって“新時代の合理精神”を追求したらすごいクルマが誕生したものですね。まだ発表されたばかりなのに既に6万台受注しているという報道にも納得です。山口百恵さんを起用してもパッとしなかったコルサとは大違いですね。なんだかプリウスとアクアばかり並んでいるスーパーの駐車場が自然と頭に浮かんできてしまいますね。

コルサ・4ドア・1500GSL(AL12型)
全長×全幅×全高 : 4035×1555×1375mm
ホイールベース : 2500mm
車両重量 : 825kg
エンジン : 直4OHC 1452cc 83PS

(2011年12月29日記)




(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)








★ご注意★
このサイトは個人の範囲で楽しむことを目的として作られております。
記載された内容は各メーカーには一切関係ございませんので、メーカーへのお問い合わせはお控えください。
またカタログの著作権は各メーカーに帰属します。
サイト内容に関する問い合わせは kuruma_maniacs■yahoo.co.jp(■はアットマーク) へお願い致します。