懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






スバル 1979 レオーネ4WD(AF/AB/AM型)


 1979年にスバルから発売された2代目レオーネ4WD(AF/AB/AM型)です。このカタログは前期型4WDのものなのでセダン、スイングバック、エステートバンしか紹介されていませんが、これらの他にFFの2ドアハードトップ、そしてマイナーチェンジ後にはツーリングワゴンが加えられ、とても多彩なラインナップが展開されていました。もちろんこのカタログで紹介されているボディタイプにもそれぞれに1.6Lと1.8LのFFが用意されていましたから、バリエーションの豊富さはすごいものですね。

 さて、私にとっての“スバル”とはこの型のレオーネです。このカタログを見ていると、現在のレガシィ、インプレッサ、フォレスター、エクシーガが全て集約されているかと錯覚してしまうほど“スバル”が詰まっていますね。サファリラリーの走行シーンは現在のインプレッサWRXそのものですし、エステートバンはレガシィツーリングワゴンやアウトバック、フォレスター等が自然と連想されるような姿をしていますね。それにオプションパーツとして紹介されているエステートバン専用のウインチを見ると、初代エステートバンの開発経緯がもともと東北電力から四輪駆動のバンを造って欲しいという要請があったから、というエピソードが思い出されますね。SUV色を強めた現行フォレスターにはこの電動式ウインチ、よく似合いそうです。

 この2代目レオーネは、後期型の途中からターボ搭載車も追加されています。水平対向、4WD、ターボ、ツーリングワゴン、といったスバルを象徴するキーワードは全てこのレオーネの時期に揃ったことになりますね。当然、時代が変わるにつれてそのメーカーを象徴するキーワードもきっとどんどん変わっていくことでしょう。現在はこれらのキーワードに加えて、“ぶつからない技術、EyeSight(ver.2)”もスバルを象徴する言葉になりつつあります。

 20年後、30年後、スバルはどんなクルマを造る会社になっているのかとても楽しみですね。個人的には“スバリスト”と呼ばれる方々がずっと存在しているメーカーであり続けて欲しいと願っています。あと、ディーラーを訪問すると、営業マンが自慢げに“スバルはMT比率がいちばん高いメーカーなんですよ”といつまでも言ってくれるメーカーであって欲しいですね。とはいえ、後者の希望はちょっと無理があるのかな?

レオーネ4WD・4ドアセダン(AB5型)
全長×全幅×全高 : 4250×1620×1410mm
ホイールベース : 2450mm
車両重量 : 965kg
エンジン : 水平対向4気筒OHV 1781cc 100PS




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