懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1979 クラウン・ディーゼル(LS110型)


 1979年にトヨタから発売された6代目クラウンのディーゼル仕様、クラウン・ディーゼル(LS110型)です。当たり前のことですが、外見、内装、ともに110型クラウンであっても、運転感覚はガソリンエンジンのクラウンとはまったく別物です。
 昔このクラウン・ディーゼルによく乗っていたのですが、まったく走らない車でした。70年代に2度の石油ショックを経験し、クルマにも経済性が求められるようになりました。その結果、当時もてはやされたのが燃費性能の良いディーゼル車。クラウン、セドリッククラスだけでなく、あの頃はカローラクラスにもディーゼル車がラインナップされていましたね。
 トヨタの誇る高性能2.2リッターディーゼルエンジンと画期的なオーバードライブ付4速ATの組み合わせから生み出される走りは、クラウン特有の極めてソフトな足回りと相まってなんとも形容し難いものでした。そう、例えて言うなら、過積載状態の2トン積みディーゼルトラックを運転している感覚とでも表現しましょうか・・・。
 さすがのトヨタもこれではまずいと思ったのでしょう。モデル末期には2.4リッターのターボディーゼルに変更されましたので、多少はまともに走るようになったことと思います。
 さて、当時は「ガソリン車のように走らなくてもランニングコストが安いから仕方がない」という考えでディーゼル車を選ぶ方が多かったですが、最近のハイブリット車は「ガソリン車よりもパワーがあってランニングコストが安く、価格もほとんど変わらない」となりましたからすごいものですね。
 これから発売される新型車がとても楽しみです。

クラウン・ディーゼル・スーパーデラックス(LS110型)
全長×全幅×全高 : 4690×1690×1435mm
ホイールベース : 2690mm
車両重量 : 1390kg
エンジン : 直4OHCディーゼル 2188cc 72PS































★ご注意★
このサイトは個人の範囲で楽しむことを目的として作られております。
記載された内容は各メーカーには一切関係ございませんので、メーカーへのお問い合わせはお控えください。
またカタログの著作権は各メーカーに帰属します。
サイト内容に関する問い合わせは kuruma_maniacs■yahoo.co.jp(■はアットマーク) へお願い致します。