懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1979 スプリンター(E70型)


 1979年にトヨタから発売された4代目スプリンター(E70型)です。このカタログはハードトップとクーペのもの、他のボディタイプとしてはセダンとリフトバックがあり、姉妹車のカローラ同様、多様なラインナップが揃っていましたね。基本的にはカローラと同じクルマですが、スラントノーズが採用されていることもあり、いくぶんカローラよりもスポーティなイメージがありました。

 さて、この4代目スプリンター、当時は特にカッコいいとは思わず、ごくごく普通のクルマの1台という印象でしたが、現在の目で見ると、表紙に写っているクーペの画像や運転席周り等、異様にスポーティに見えます。まるでラリー競技車のベース車両のようにも思えてしまいます。まさに鍛え抜かれた短距離選手(スプリンター)の肉体のごとく、余分な贅肉のない筋肉質のスポーツカーのようですね。

 当時はそう感じなかったのに現在はそう感じてしまう、ということは、目が外見、インテリアともに贅肉だらけのクルマに慣れてしまっていたからなのかもしれません。このスプリンター、ヘッドライトやグリル、バンパー、フェンダーミラー、ウインカーといった外見上の各要素及びボディラインがとてもはっきりしています。そして運転席周りもシンプルではありますが必要なものは一応揃っています。もし現在の5人乗り乗用車に乗られている方が、愛車の車検時にこのスプリンターを代車としてあてがわれても、特に困ることはないと思います。私の記憶では、燃費についても現在のガソリン乗用車と同じようなものだった気がします。

 もちろん安全性も快適性も走行性能も現在のクルマのほうが格段に上であることは当然ですが、だからといって当時のクルマが実用的に使用できないわけではありません。各メーカーから魅力的な新型車が次々に出され、その度に旧型車は見劣りする存在となります。納車されたときには息を吹きかけて磨いていた愛車もやがて洗車の頻度が少なくなり、洗車しなくなり、ちょっと擦り傷が付いても気にならなくなり、そのうちに次の新型車が納車されるまでの「つなぎのクルマ」になってしまいます。

 昨年末、ある自動車メーカーの会長さんが軽自動車税の増税について、「どっかで恨みを晴らしてやる」とおっしゃっていました。誰の、どういう恨みを、誰に対して晴らすのかは分かりませんが、我々は誰かの恨みを晴らすためにクルマを買っているわけではありませんし、恨みを晴らすためのクルマに乗りたいとも思いません。メーカー側が「どんな逆境にあってもそれに負けずにどんどん売れる素晴らしいクルマを開発してやる」という気持ちでいてくれることは素晴らしいことだと思います。願わくば、現在は少し「買ってもらうこと」に傾きすぎている各メーカーの姿勢の中に、「乗り続けてもらうこと」も付け加えてほしいですね。

 ちょっと話がずれてしまいましたが、そんなことを考えながら新型車を見ていると、そのクルマの売りは贅肉の部分なのか筋肉の部分なのか、とても楽しく見ることができます。あまりに贅肉が多いと、脂肪吸引手術をしたくなっちゃいますね。

スプリンター・ハードトップ・1600GT(TE71型)
全長×全幅×全高 : 4255×1625×1330mm
ホイールベース : 2400mm
車両重量 : 955kg
エンジン : 直4DOHC 1588cc 115PS

(2014年1月7日)




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