懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1980 ローレル(C31型)


 1980年に日産から発売された4代目ローレル(C31型)です。『アウトバーンの旋風。』のコピーからも分かるように、ずいぶんヨーロッパ車風のスタイルとなりましたね。
 さて、このC31型ローレルには、『ドライブコンピューター』と呼ばれるものが搭載されています。なんといっても最先端のコンピューターですから搭載されているのは最上級グレードの2800メダリストだけですが。
 この『ドライブコンピューター』はなんと6通りもの情報を提供してくれます。@積算距離計、A減算距離計、B積算時計、C減算時計、D設定車速との誤差を表示するナビメーター、E計算機。
 現在の感覚からすると大した情報ではないような気がしますが、当時の感覚でも大した情報ではないと思いました。オドメーターとトリップメーターはちゃんとスピードメーターの中についていますし、時計も全てのグレードに標準で付いています。となれば役に立ちそうな機能はEの計算機だけですね。そもそもこの『ドライブコンピューター』はどう見ても電卓にしか見えません。
 さて、30年ほど前からこのような形でクルマにコンピューターが入り始めましたが、現在のクルマのコンピューター化はすさまじいですね。カーナビやオーディオ等の付随設備だけではなく、クルマ本体の中も至るところがコンピューター化されています。プリウスなんてほとんどコンピューターの集合体です。ホンダのスーパーカブやモンキーですら最新型はFIエンジンになっているようですので、そのうち草刈り機やチェーンソーもそういう方向になっていくでしょう。
 時代の流れなのでどうしようもないことなのですが、コンピューター化の度合いが増えれば増えるほど素人では整備が出来なくなっていきます。素人どころか整備士の資格を持った方ですら、出来ない部分が増えていくと思います。
 クライスラーに続き、GMも破たんしました。自動車業界が急激に変化している真っ只中ですが、自動車そのものが急激に変化していますので、修理工場や整備士資格の専門学校、また整備士資格そのものも大きく変化するんでしょうね。

ローレル・4ドアハードトップ・2800メダリスト(NC31型)
全長×全幅×全高 : 4635×1690×1360mm
ホイールベース : 2670mm
車両重量 : 1275kg
エンジン : 直6OHC 2753cc 155PS











































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