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1980年に日産から発売された初代レパード(F30型)です。このカタログは83年に発行されたもので、直6・2.8Lがラインナップから外され、V6・3Lターボが追加される前の時期にあたり、3ナンバーグレードが存在しないちょっと中途半端なものです。ちょうどライバルであるソアラにその差をどんどん広げられていた時期のものですね。
さて、この初代レパード、もともとはセリカXXの対抗馬として世に出されたブルーバードベースのクルマで、デザインも素晴らしく、個人的にはとてもカッコいい高級スペシャリティーカーだと思っていました。しかしながら初代レパード発売の翌年に、トヨタのイメージリーダーとなるべく誕生したソアラがデザイン、中身ともにレパードのさらに上を行っており、ソアラを意識すればするほどレパードのコンセプトがぶれてしまうという、良くも悪くもソアラに振り回されてしまったクルマでしたね。
ところで、「高級スペシャリティーカー」であるこのレパード、このカタログ中の最廉価グレードである180GXは手元の価格表によると1,548,000円、驚くことにエアコンもパワーステアリングもパワーウインドウも付いていません。実に私好みのグレードですが、レパードに限って言えば、そのようなグレードは用意しないほうが良かったのかもしれませんね。
初代レパードの「コンセプトのぶれ」を反省し、2代目はスカイラインベースで「打倒ソアラ」、3代目は何をしたかったのかよくわからない「J.フェリー」、4代目はなぜかセド/グロの姉妹車。結局ずっとぶれ続けたレパードでしたが、現在のフーガやスカイラインには初代レパードの「高級スペシャリティーカー」としてのDNAがなんとなく流れているようにも感じられますね。
先月北米で発表されたインフィニティQ50は次期スカイラインとのことなので、このレパードの流れを汲む最新の「高級スペシャリティーカー」の一台がもうじき日本でも見られそうですね。初心に帰って「エアコン、パワステ、パワーウインドウなし」のグレードを用意したら、今の時代、逆に受けるかもしれませんね。
レパード・4ドアハードトップ・SGX(PF30型)
全長×全幅×全高 : 4630×1690×1355mm
ホイールベース : 2625mm
車両重量 : 1235kg
エンジン : 直6OHCターボ 1998cc 145PS
(2013年2月22日)
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