懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






ホンダ 1981 ビガー(AD型)


 1981年にホンダから発売された初代ビガーです。「vigor」等といかにも活気に満ちた車名が付けられていますが、基本的にはベルノ店向けの2代目アコードで、セダン、ハッチバックともにヘッドライトが少々異なるのみの姉妹車です。せっかく精力的な名前を付けたのですからもう少しアコードとの差別化が欲しかったですね。

 さて、この初代ビガー、クルマとしてはアコードそのものですが、やっぱり車名が素晴らしいですね。カタログに「どこまで磨き上げるか。怠惰でいてはこの活力は生まれない。」とのフレーズがありますが、この文章を読んでちょっと笑った方はあるものの存在を知っておられる方ですね。

 私は幸いなことのその「あるもの」を使用せずに済んだのですが、一昔前までは内容の信憑性に疑問符の付くような類の週刊誌には決まってその「あるもの」の通販広告が出ていましたね。「どこまで磨き上げるか。怠惰でいてはこの活力は生まれない。」繰り返しこのフレーズを引用してしまいましたが、もうその「あるもの」はお分かりですね。思い浮かばない方は、検索エンジンに「ビガー」と入力すれば候補ワードの最初に出てきますのでご確認を。

 車名ネタでちょっと脱線しすぎましたが、アコードとビガー、ヘッドライトが異なるだけですが、個人的にはこの代はビガーのほうが好きでした。80年前後というのは角型4灯のヘッドライトがひとつの潮流のような時期でしたので、他社のクルマでもマイナーチェンジを機に角型4灯に変更というパターンが多かったですね。またレパードとレパードTR-X、パルサーとリベルタ・ビラ等、アコードとビガー同様、ヘッドライトの違いだけで姉妹車展開されていたクルマも結構ありましたね。

 こういう展開が可能となったのも、すべて1979年に小糸製作所で異形ヘッドランプの生産が開始されたからだと思います。部品メーカーの新技術によってクルマの潮流も大きく変わるものですね。今後は徐々にLED化していくと思いますが、クルマにどんな表情を持たせられるようになるんでしょうね。ちなみに世界初のLEDヘッドランプを製造販売したのもやっぱり小糸製作所。不安定な経済状況が続いていますが、地に足を付けて技術を追求していってほしいものですね。

ビガー・サルーン・VXR(AD型)
全長×全幅×全高 : 4455×1665×1375mm
ホイールベース : 2450mm
車両重量 : 975kg
エンジン : 直4OHC 1829cc 110PS

(2013年5月30日)




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