懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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いすゞ・ピアッツァ(JR120/130型) |
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1981年にいすゞから発売された初代ピアッツァ(JR120/130型)です。このカタログはヤナセから販売されていたピアッツァ・ネロの最終型のものなので、本家の可動式ヘッドライトカバーが付いていませんが、基本的に同じクルマです。
いすゞ自動車の中ではフラッグシップモデルであり、1968年以降生産を続けられていた名車117クーペの後継として誕生しました。117クーペ同様、ジウジアーロ氏によるデザインでとてもカッコいいと思うのですが、117クーペが素晴らしすぎたことと、当時スペシャリティクーペとしてトヨタ・ソアラが絶大な人気を誇っていたために、ちょっとマイナーなクルマというイメージがありましたね。にもかかわらず1991年まで、実に11年間にわたって生産が続けられたということはいかにもいすゞらしいです。
かなり斬新的なスタイルのピアッツァですが、スタイルだけでなく運転席も斬新的でした。通常のウインカースイッチとワイパースイッチにあたる部分にエアコンやハザード等のスイッチもズラリと並べ、「サテライトスイッチ」という呼び名でハンドルから手を離さずにいろいろな操作ができることをアピールしていました。
私はこのクルマを運転したことがないので「サテライトスイッチ」が便利なのかどうかは分かりませんが、きっと慣れれば使いやすいのだと思います。
ピアッツァの「サテライトスイッチ」のようにゴテゴテしたものはあまり見ませんが、最近の車もハンドルのスポーク部分にいろいろなスイッチが付くようになりましたね。私の愛車・アクセラにもハンドルにオーディオスイッチが付いていますが、私は運転中にあまりオーディオをかけないのでハンドルスイッチが便利なのかどうかはいまいち分かりません。
さて、マイナーながらもそれなりに熱狂的なマニアを獲得していったピアッツァでしたが、1991年に発売された2代目ピアッツァはまったく毛色の異なる車となり、とても存在感が薄くなりました。そして93年にいすゞは乗用車生産から撤退しましたので、存在感どころか存在がなくなりました。
とはいえ現在もトラックメーカーとしてトラックやバスを生産していますので、また117クーペやピアッツァのようなクルマを出してほしいものですね。
ピアッツァ・ネロ XEハンドリングbyロータス(JR120型)
全長×全幅×全高 : 4385×1675×1300mm
ホイールベース : 2440mm
車両重量 : 1250kg
エンジン : 直4SOHCターボ 1994cc 150PS
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