懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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日産 1981 オースターJX(T11型) |
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1981年に日産から発売されたオースターJX(T11型)です。オースターとしては2代目となりますが、この代は『日産のFF世界戦略車・第2弾』という位置付けもあり、「JX」(未来へ向かってジャンプ、の意味らしい)というサブネームが付けられています。
さて、このオースターJX、立派なサブネームを付けてもらった2代目ではありますが、カタログの表紙を見ていただくとお分かりの通り、「JX」が小さな文字になっています。実は1983年に大幅なマイナーチェンジが行われ、それを機に「JX」の表記が小さな文字になりました。そして1985年、3代目への移行時には「JX」は取り除かれます。さらに、その3代目を最後にオースターも消滅します。『日産のFF世界戦略車・第2弾』は意外と短命で終わってしまいましたね。
オースターJXが海外でどのような評価を受けていたのかはわかりませんが、少なくとも国内ではパッとしませんでしたね。今改めてカタログを見てみると、3ドアハッチのほうなどはもう少し街で見かけてもよかったような気がしないでもありませんが、恥ずかしながらこのカタログを久しぶりに見るまでは存在すら忘れていました。オースターと言えば、初代の印象はかなり残っていますが、2代目、3代目の印象はほとんど残っていません。ずいぶん影の薄い『世界戦略車』ですね。
綾小路きみまろさんじゃありませんが、「あれから30年」、グローバル経済が進み現在日本の街中で見かけるクルマのほとんどが『世界戦略車』です。世界戦略車でないクルマといえば大トヨタが造る国内専用車と軽自動車ぐらい。今はインターネットが発達していますから、検索エンジンで「nissan usa」、「nissan uk」、「nissan de」等と入力すれば気軽に海外で日本車メーカーがどのような展開をしているのか知ることができます。各国向けのカッコいいクルマがあるのかと期待したくもなりますが、意外と普段見ているクルマばかりなんですよね。
グローバル経済がここまで進んできたのなら、右側通行か左側通行か、また各々の道路標識なども世界共通にしてしまったほうが便利かもしれませんね。昔、東京からある地方へ転勤になった時、どんな地域なんだろうとワクワクしていましたが、国道沿いの風景は東京近辺や生まれ育った愛知とまったく同じ。全国チェーンのお店の看板が見慣れた順序で並んでいました。今後はそれと同じことが世界中でどんどん進んでいくんでしょうね。それが良いことなのかどうかは「これから30年」経った頃にはわかるかもしれませんね。
オースターJX・ハッチバック・1800GT-EX(T11型)
全長×全幅×全高 : 4240×1665×1365mm
ホイールベース : 2470mm
車両重量 : 980kg
エンジン : 直4OHC 1809cc 110PS
(2013年7月29日)
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