懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1981 セリカ(SA60/TA61/TA63型)


 1981年にトヨタから発売された3代目セリカ(SA60/TA61/TA63型)です。皆様、この3代目セリカのカタログ写真を見てどう思われますか?私はこのセリカが発売されたとき、とてもショックでした。同時期に発売された上級グレードの「セリカXX」が非の打ち所のないカッコよさを持ち合わせていたので余計にこれがカッコ悪く見えてしまったのかもしれませんが。
 カッコ悪く見えたのは全てこの日本初、「ライズアップライト」のせい。普段は上向きに折りたたまれ、使用時には直立して前面を照らすというこの方式。まるでエスカレーターで上に乗っている女性の見えそうで見えないスカートの中身を上目遣いになんとか見てやろうと狙っているスケベおやじのようですね。
 セリカといえばいつの時代もデートカーの代名詞。「よろしくメカドック」の松桐坊主がナンパに使うのは初代セリカ、原田知世さんとの純愛を育むために雪道でボロボロになりながらスキー場へ向かって疾走するのは4代目セリカ。すべて「カッコいいセリカ」だからこそできることです。ところがこの3代目セリカはどうでしょう。見るからにスケベです。下心というのは隠しているから下心、ここまで正面から「私はスケベです」と表明してしまってはデートカー失格です。
 やっぱりこのフロントマスクは不評を買ったそうで、83年のマイナーチェンジ時には通常のリトラクタブル・ヘッドライトに変更されました。
 ちなみにこの「ライズアップライト」、一般的には「ホップアップ・ライト」と呼ばれますが、私の知る限り国産ではこの3代目セリカだけです。海外では確かポルシェ928とランボルギーニ・ミウラがこの形をとっていたと思いますが、ポルシェやランボルギーニだからこそ不自然でないのであって、デートカー・セリカでは不自然だったみたいですね。


セリカ・リフトバック1600GT(TA61型)
全長×全幅×全高 : 4450×1665×1320mm
ホイールベース : 2500mm
車両重量 : 1115kg
エンジン : 直4DOHC 1588cc 115PS











































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