懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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日産 1982 プレーリー(M10型) |
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1982年に日産から発売された初代プレーリー(M10型)です。現在主流となっている、いわゆる「ミニバン」の先駆けとなった車なのですが、当時まだ「ミニバン」という言葉が一般的ではなかったため、カタログではあくまでも「セダン」ということになっています。
スライドドアも8人乗り3列シートも現在のミニバンではごく普通の装備とはいえ、「セダン初のスライドドアがついた」「8人乗れるから新しい。愉快なセダン」というコピーはちょっと違和感がありますね。
さてこのプレーリー、その後リバティとなり、現在はラフェスタという名前で販売されています。同じ日産には売れ筋ミニバンのセレナがありますが、こちらはもともとバネットというキャブオーバー車が元祖。現在はどちらもボンネットミニバンとなっていますが、セダンの延長としてのミニバン、キャブオーバー型の延長としてのミニバンということで雰囲気はやっぱり違いますね。
現在はミニバンブームで、日産に限らずどのメーカーもこの手の車はラインナップが豊富です。衝突安全性の問題からほとんどがボンネット型となり、セダン感覚の運転フィーリングをアピールしていますが、乗ってみるとやっぱりセダン感覚からは程遠く、とても中途半端な感じがします。それに目線が高い位置にあるにも関わらず、車両感覚が極めてつかみにくいですね。
まあ「売れる車がいい車」なのでどんどん売れる車を造ればいいと思いますが、個人的には車体が大きいミニバンはキャブオーバー型のほうがずっと車両感覚がつかみやすくて運転が容易なうえに、中も広いので使い勝手が良いような気がします。
大柄なうえに車両感覚がつかみにくい現在のミニバン、その点を補完するためにコーナーセンサーやバックモニター、アラウンドビューモニターなどの付加機能が開発されています。運転しにくい車体を造って高価な付加機能をオプションとして追加させる、こんなことをメーカーは考えていないと信じていますが、昔のキャブオーバー型ワンボックスの運転しやすさを実感している身としてはなんだか現在のミニバンは奇妙に感じます。
プレーリー・セダン8人乗り・JW(E-BM10型)
全長×全幅×全高 : 4090×1655×1600mm
ホイールベース : 2510mm
車両重量 : 975kg
エンジン : 直4OHC 1487cc 85PS
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