懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






ダイハツ 1983 シャレード(G11/G30型)


 1983年にダイハツから発売された2代目シャレード(G11/G30型)です。このカタログはディーゼル専用のものなので、掲載されているモデルはG30型のみです。この代のシャレードには、イタリアのデ・トマゾがエアロチューンを施した“シャレード・デ・トマゾ・ターボ”という、なんとも個性的で印象深いモデルもありましたね。

 さて、この2代目シャレード、なんといっても一番のトピックは“世界最小。独創の3気筒リッター・ディーゼルエンジン。”ですね。カタログには“燃費チャンピオン、38.0km/l”との記載もあります。もっともこれは60km/h定地走行燃費の数値なので、現在のように10・15モードやJC08モードの数値と単純に比較するわけにはいきませんが、当時これに乗っていた知人によると25km/lを切ることはまずないとのことだったので、走りはともかく、燃費はおそらく現在のエコカーよりも良かったことと思います。

 30年近く昔のクルマでも既に現在のHVカーや第3のエコカーと同等以上の燃費性能を実現していたのですから、その後もこの技術を熟成させ続けていれば今頃どんなコンパクトディーゼルカーが存在していたのだろうかと想像すると、国内でのその後のディーゼル車の扱いがなんとももったいなく感じられますね。

 先日、芥川賞を受賞された作家さんが“都知事閣下と都民各位のためにもらっといてやる”と、なんとも挑発的な発言を受賞会見でされておられました。その発言が関係しているのかどうかはわかりませんが、昔、当時最年少で芥川賞を受賞された都知事閣下は芥川賞選考委員をお辞めになられてしまいました。

 あの芥川賞作家の発言の是非についてはここでは触れませんが、ここらで都知事閣下には各社から最近出始めた次世代クリーンディーゼル車について、何らかの派手なパフォーマンスを一発かましてほしいものですね。ディーゼル衰退のきっかけを作ったとされている都知事閣下ですが、私の記憶では“汚いススを出すディーゼル”はいけないのであって、“綺麗なディーゼル”までいけないとはおっしゃっていなかったと思います。しかしながら、絶大な影響力をお持ちの閣下ですから、“ディーゼル=悪”というイメージだけが残ってしまいました。

 都知事閣下:「うーん、いいねぇ、このクリーンディーゼルのクルマ、排気も綺麗だし、パワーもあるし、燃費もいいし・・・。都庁にも50台ぐらい欲しいねぇ。私のプライベートカーとしても1台欲しいもんだねぇ。」

 メーカーの社長:「都知事閣下と都民各位のために、納入しといてやる!ただし値引きはなしですよ!こんな会見、とっとと止めましょうよ!」

 というようなインパクトのある記者会見が全国ネットで流れれば、きっと国内におけるディーゼルの悪いイメージは一瞬で払拭されると思いますよ。ついでに、シャレード・デ・トマゾ・ターボという車名があるぐらいなら、閣下のプライベートカーと同タイプの車種には○○・SHINTARO・ターボとかいうネーミングもなかなかカッコいいですね。“慎太郎刈り”というヘアスタイルもあるぐらいですから。

シャレード・3ドア・TURBO(G30型)
全長×全幅×全高 : 3595×1550×1400mm
ホイールベース : 2320mm
車両重量 : 720kg
エンジン : 直3OHCディーゼルターボ 993cc 50PS

(2012年1月20日記)




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