懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1983 ガゼール(S12型)


 1983年に日産から発売された2代目ガゼール(S12型)です。姉妹車のシルビア同様、2ドアクーペと3ドアハッチバックの2つのボディタイプからなるスポーティーカーでした。初代は西部警察で裕ちゃんが乗られていたこともあり、それなりに存在感があったのですが、この2代目はいまいち印象が薄かったですね。祐ちゃんが入院され、そして亡くなられてしまったことが関係しているのかどうかはわかりませんが、シルビア/ガゼールが次の代にモデルチェンジする前に、ガゼールのみが消滅してしまいました。

 さて、この2代目ガゼール、クルマとしての売りはもちろん高性能ターボエンジン搭載による走りの良さなのですが、それ以外にも面白いセールスポイントがたくさんあります。まずヘッドライト、カタログによると、「フルリトラクタブルヘッドランプにワイパーがついたのは世界初」とのことです。ガゼールが世界初なら、世界2番目、3番目はどんなクルマだったんでしょう。少なくとも国産車では存在しなかったような気がします。2番目、3番目がない「世界初」って、セールスポイントになるのかどうかちょっと疑問ですね。とはいえ、ピョコっと上がったヘッドランプを小さなワイパーがシュッシュッと拭き取る様は鳩時計みたいで面白そうですね。

 さらにキーレスエントリーシステムは、「マイクロコンピューター技術による日本初の先進装備」だそうです。このガゼールのキーレスエントリーは、パワーウインドウの下降やトランクオープンまでできるようです。カタログ写真によると、運転席のドアノブ部分にいろいろなボタンが付いており、それによって操作するようなので、現在のキーレスエントリーシステムとはちょっと雰囲気が違いますね。今ではほとんどのクルマに付いているキーレスエントリーですが、日本初はこのガゼール、このような「日本初」が本当の意味でのセールスポイントのような気がしますね。

 それにしても最近の日産のラインナップはずいぶん様変わりして、ボディタイプ云々を別としてもかつてメインであった1.5から2Lぐらいのクルマがごそっとなくなっているんですよね。いわゆるCセグメントと呼ばれるクラスのクルマ、現行ではシルフィが相当すると思いますが、どう見ても力を入れているようには思えませんね。なんだかマグロの握りがないお寿司屋さんのような気がしてしまいます。

ガゼール・クーペ・ターボRS-X(US12型)
全長×全幅×全高 : 4430×1660×1330mm
ホイールベース : 2425mm
車両重量 : 1170kg
エンジン : 直4DOHCターボ 1990cc 190PS

(2014年2月14日)





(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)


(画像クリックで拡大)














★ご注意★
このサイトは個人の範囲で楽しむことを目的として作られております。
記載された内容は各メーカーには一切関係ございませんので、メーカーへのお問い合わせはお控えください。
またカタログの著作権は各メーカーに帰属します。
サイト内容に関する問い合わせは kuruma_maniacs■yahoo.co.jp(■はアットマーク) へお願い致します。