懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






スズキ 1983 カルタス(AA41S/AB41S/AB51S型)


 1983年にスズキから発売された初代カルタス(AA41S/AB41S/AB51S型)です。スズキが発売した小型車としては60年代のフロンテ800以来の2台目。ホンダ・シビックのケース同様、二輪メーカーが四輪に参入し、軽自動車から小型車へステップアップするのはなかなか大変だったようですね。

 さて、この初代カルタス、地味で目立たない存在でしたが、このクルマもトヨタ・カムリ等と同様の世界戦略車です。海外では「スイフト」という車名が付けられていた地域もありましたので、現在のスイフトの始祖でもありますね。国内ではあまり存在感がありませんでしたが、米国では「下駄グルマ」としてずいぶん売れていたようです。

 このカルタスは、1981年に業務提携をしたGMとの共同開発車です。1981年と言えばスズキの二輪の中で今なお根強い人気を保ち続けているGSX1100S刀が海外で発売された年。既にバイクでは第一級の存在感を世界中に示していたスズキが小型車に本格参入したのがこのカルタス、そしてこのクルマは海外では「スイフト」と呼ばれていたこともあったというと、なんだか街で見かけるスイフトはスズキの四輪の象徴のように見えてきますね。

 ところで、現在のスイフトは先日世界累計販売が300万台を超えたとの報道がありましたが、そのうちの45%はインドでの販売なんですよね。GMと共同開発したカルタスから始まったスズキの小型車の流れは現在スイフトが担い、今後中国と並ぶほどの巨大な市場と見込まれているインドでカー・オブ・ザ・イヤー(2006年)を受賞するまでになりました。

 初代カルタスが出たとき、個人的にはまったくカッコいいクルマとは思えず、舘ひろしさんをCMに起用してしまったらカルタスのカッコ悪さが余計に目立ってしまうだろう、と思っていました。そんなカルタスからスタートしたスズキ・スイフト、トヨタ・カムリやホンダ・アコードとは異なる分野での日本を代表する世界戦略車に育ってほしいものですね。

カルタス1000・3ドアGS(AA41S型)
全長×全幅×全高 : 3585×1545×1350mm
ホイールベース : 2245mm
車両重量 : 640kg
エンジン : 直3SOHC 993cc 60PS

(2013年2月2日)




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