懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1983 クラウン(MS120型)


 1983年にトヨタから発売された7代目クラウン(MS120型)です。この代から2ドアハードトップがラインナップからなくなりました。81年にソアラが誕生していますので、わざわざクラウンに2ドアハードトップを設定する理由がなくなったのでしょう。
 同時期に発売されたライバルのセドリックは国産車初のV6エンジン搭載というトピックがありましたが、このMS120型クラウンは基本的にキープコンセプトのモデルなのでどこからどう見てもクラウンですね。外観上の目立つところといえば、クリスタル・ピラーと称する樹脂で化粧したCピラーがアクセントになっているぐらいで、きわめて保守的なジャパニーズ高級車・クラウンです。
 さて、クラウンといえば、2003年に発売された12代目は『ゼロ・クラウン』としてV6エンジンを搭載したスポーティーで若々しい新生クラウンになりました。折しも2003年というのはご存知の通り、『自民党をぶっ壊す』として小泉首相が活躍されていた時期です。国産車の中で『保守』の代表格であるクラウンは社会情勢を如実に反映しているように見えますね。
 先日の総選挙で自民党が本当にぶっ壊れてしまいました。民主党政権をこれから注意深く見ていかなくてはなりませんが、同時に次のクラウンがどういうクラウンになるのかも注目したいですね。もしかしたらセドリックがフーガに変わったように、クラウンという名前もなくなってしまうかもしれませんね。
 初代クラウンが誕生したのは1955年、この55年という数字、政治の世界でもよく聞きますよね。『55年体制』という言葉もあるように、自民党は1955年以降、下野したことはあってもずっと第一党でした。しかし選挙後の第一党は民主党。第一党ではなくなってしまった自民党と、「いつかはクラウンに」とは思われなくなってしまったクラウン、なんだか重なって見えてしまいます。

クラウン・4ドアハードトップ・2800ロイヤルサルーンG(MS123型)
全長×全幅×全高 : 4860×1720×1400mm
ホイールベース : 2720mm
車両重量 : 1500kg
エンジン : 直6DOHC 2759cc 175PS




















































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