懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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マツダ 1985 サバンナRX-7(FC3S型) |
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1985年にマツダから発売された2代目サバンナRX-7(FC3S型)です。ロータリーエンジン搭載の純スポーツカーとして高い人気を誇っていた初代のコンセプトを引き継ぎながらも、エンジンの大型化を始めとして各部を大幅にブラッシュアップし、よりスポーツ度を高めたクルマとして誕生しました。まあスポーツ度を高めたと言えば聞こえはいいですが、マニアック度を高めて一般的な感覚からは乖離した、と言えなくもないですね。
さて、この2代目サバンナRX-7、当時はプアマンズポルシェという別名で呼ばれることも多かったのですが、よりプアマンでマイカーを持つことができなかった私からすれば高嶺の花そのもの、まったく縁のないクルマでした。知人でこれに乗られている方がおり、ガソリンがみるみる減っていくとよく愚痴っていましたが、みるみる減っていくガソリンも補充できるような方がプアマンと呼ばれるなんておかしな時代でしたね。
まあ実車にはまったく縁がありませんでしたが、なんと言ってもカタログを貰うのはタダ。より下層階級に属する私でも、プアマンなりにこのカタログでRX-7を十分堪能することができました。
このカタログ、マニアック過ぎて読んでいてもよくわかりません。セールスポイントのひとつであるリアサス部分の説明では、「・・・横力、制動力、駆動力、エンジンブレーキ力などの入力荷重が0.4G以上にならないと変形しないプリロードの入ったラバーブッシュを、トーコントロールハブのB点に設けた。つまり、入力荷重0.4G以下では、トーコントロールハブは作動せず、トレーリングアームのブッシュコンプライアンスによって、後輪を積極的にトーアウトさせる。・・・」とこんな調子で続きます。
サスペンション部分の写真や、作動イメージのイラストを何度も見て記述された状況を想像し、なんとなく理解できるまでにはずいぶん時間がかかった記憶があります。まあそれだけマツダが走りにこだわるユーザーへ熱いメッセージを発していたということではありますが、熱すぎてメッセージを受け取れなかった方もずいぶん多かったのではないかと想像しています。
マツダは2017年にRX-7をプレミアムスポーツカーとして復活させると明言しているようですが、どんな形で世に出されるんでしょうね。なんでも価格はフェアレディZよりも高価になるとのことなので、またカタログだけで堪能しようと思っています。
サバンナRX-7・GT-LIMITED(FC3S型)
全長×全幅×全高 : 4310×1690×1270mm
ホイールベース : 2430mm
車両重量 : 1280kg
エンジン : 直列2ローターターボ 654cc×2 185PS
(2012年12月14日)
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