懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1985 コロナクーペ(ST162/ST160型)


 1985年にトヨタから発売されたコロナクーペ(ST162/160型)です。コロナと名乗っていますが、実質はスペシャリティーカーであるセリカ・カリーナEDの姉妹車です。姉妹車といっても名前が異なるだけの姉妹車ではなく、三者三様まったく別のボディをまとっていますので、イメージはそれぞれずいぶん異なっていますね。
 このコロナクーペが登場したとき、個人的にはかつての名車、「トヨタ1600GT」の現代版のような気がして素晴らしくカッコいいクルマだと思いました。しかしセリカやカリーナEDが人気車種になったのとは対照的に、三姉妹のなかでこのコロナクーペだけが不人気車だったようです。
 コロナには代々「コロナハードトップ」としてスポーティモデルが設定されていました。時代の流れでFF化が進む中、コロナの名を冠したスポーティモデルで初のFF車となったのがこのコロナクーペです。本来ならコロナクーペがコロナのスポーティグレードを後々まで引き継いでいく予定でしたが、販売的にちょっと失敗してしまったために、これ以降、コロナは購入者平均年齢が非常に高い車になってしまいました。現在でもプレミオはオヤジグルマの代表格ですね。
 今考えてみると、コロナクーペはクーペボディではなく、コロナの名を冠する以上、「コロナハードトップ」としてハードトップボディで出していたほうが良かったのかもしれませんね。時代の流れでFF化したのは仕方がないにせよ、代々愛されてきた「コロナ・ハードトップ」という響きがなくなってしまったことが不人気を招いた一番の理由かもしれません。


コロナクーペ2000GT-R(ST162型)
全長×全幅×全高 : 4415×1690×1295mm
ホイールベース : 2525mm
車両重量 : 1130kg
エンジン : 直4DOHC 1998cc 140PS








































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