懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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マツダ 1986 ルーチェ(HCFS/HC3S/HCSS型) |
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1986年にマツダから発売された5代目ルーチェ(HCFS/HC3S/HCSS型)です。1966年に『もっとも美しい国産車』として誕生したルーチェでしたが、ちょうど20年後に、『和製ベンツ』として5代目が発売され、この代をもってルーチェの幕を下ろすこととなりました。
この最終型ルーチェ、クルマとしてはバブル期に発売されただけあって素晴らしいと思います。V6エンジンあり、ロータリーターボあり、インテリアは豪華で外見も貫禄十分。しかしながら『ルーチェ』という雰囲気はあまり感じられません。
流れるような美しいスタイルで鮮烈にデビューしたルーチェも20年という年月のうちに、『マツダのクラウン』、『マツダのベンツ』というクルマになってしまいました。このルーチェを見るとついつい武田鉄矢さんの歌を口ずさんでしまいます。『思〜えば遠〜くへ来た〜もんだ〜・・・』
さてこのルーチェの消滅後、センティアという高級車が後継として誕生しますが、そのセンティアもマツダの迷走の後、消滅しました。
現在の新生マツダにはクラウンにあたる高級車はラインナップにありません。しかしマツダファンとしてはそれでいいんだと思っています。現在のマツダにおける最上級セダンはアテンザ、これはもう素晴らしいクルマですから、私はアテンザこそ初代ルーチェの正当な後継車だと考えています。クラウンに乗りたい方はトヨタから買えばいいのであって、別に無理をしてマツダがクラウンを造る必要なんてないと思うんですよね。
さて話は変わりますが、先日発売されたスバルの新型レガシィを見てきました。レガシィといえばスバルのイメージリーダーで、スバリストでなくてもクルマ好きなら誰もが一目を置いている名車です。私自身もとても好きな車の一台です。
しかしながら新型レガシィを見た第一印象は『あれっ、カムリみたいっ』でした。1989年に初代レガシィが鮮烈にデビューしてからちょうど20年後、5代目レガシィが『トヨタ車っぽいイメージ』で誕生しました。なんかルーチェとよく似ていますね。クルマ好きとしてはレガシィがルーチェの轍を踏まないようにと祈るばかりです。(あくまでも個人的な感想です。印象は人それぞれですから、5代目レガシィもきっと素晴らしいクルマだと思いますよ。)
ルーチェ・4ドアハードトップ・ロータリーターボ(HC3S型)
全長×全幅×全高 : 4690×1695×1395mm
ホイールベース : 2710mm
車両重量 : 1450kg
エンジン : 直列2ローター 654cc×2 180PS
10モード燃費 : 6.9km/L
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