懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






スズキ 1986 ジムニー(JA71型)


 1986年にスズキから発売されたジムニー(JA71型)です。このJA71型ジムニーは、初めて4サイクルエンジンを搭載することになったジムニーです。
 軽規格の変更等により、エンジンや細かな造形は何度も変更されていますが、基本的にはこのJA71型はSJ30型から続く2代目ジムニーということになっています。ちなみに3代目ジムニーは1998年に発売された現行型ですので、初代11年、2代目17年、3代目も現時点ですでに11年と、それぞれに息の長いクルマですね。
 さて、このJA71型ジムニーが販売されていた頃、アメリカではジムニーに関する良からぬ話が出ていました。記憶に残っておられる方も多いと思いますが、あの『サムライ転倒訴訟』です。サムライとは北米で販売されていた1300cc版ジムニーのことで、なんでも急旋回すると転倒しそうになって危険だという実験結果が出たとのこと。
 実験しなくとも見るからに重心が高いクルマですので、急旋回すれば転倒しそうなことぐらい誰が考えてもわかりそうなものなのですが、あえて実験をすることにより、「サムライは危険なクルマ」という印象が持たれてしまったようです。
 結局あの騒動はサムライを含めた日本製の小型SUVが本家・クライスラー・ジープの販売にとって障害となると考えた米メーカー首脳が日本車追い出しのために展開したらしいですね。
 今から考えてみると、あのときに政治的にサムライを追い出すのではなく、本家が1500ccぐらいのミニ・チェロキーを開発してサムライとガチンコ勝負に出ていれば、20年後に会社が破綻なんてことにはならなかったのかもしれませんね。
 なにはともあれ、我らがジムニー、これからも今のキャラクターを保ったままずっと生き残ってほしいものです。なんといってもジムニーは国産車では数少ない独自の世界を持った名車ですから。

ジムニー・インタークーラーターボ・フルメタル(JA71C型)
全長×全幅×全高 : 3195×1395×1670mm
ホイールベース : 2030mm
車両重量 : 800kg
エンジン : 水冷4サイクル3気筒インタークーラーターボ 543cc 52PS




























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