懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1987 カローラFX(E90/91/92型)


 1987年にトヨタから発売された2代目カローラFX(E90型)です。姉妹車のスプリンターを含め、多彩なボディタイプを揃えていたカローラシリーズの中でもひときわ影が薄かった2ボックスタイプのカローラですね。後にランエボやインプレッサと並んでWRCに出場することになるのですが、悲しいことにその代だけ国内販売されず(次の代はランクスとして復活)、代々国内ではパッとしませんでしたね。

 さて、このカローラFX、もともと欧州向けに開発されたものです。欧州ではVWゴルフを始めこの手の2ボックスが確固たる地位を築いているようで、現在でもオーリスのみ販売されている国が多いようです。それもこのカローラFXのように3ドアと5ドアの両方が用意され、心臓部もディーゼル、ガソリン、ハイブリットと多彩なラインナップが揃っているそうです。お国柄に合わせてメーカーもいろいろと戦略を立てているんですね。
 
 ところで、カローラFXの後継に位置づけられている現在のオーリスは、カローラの名称が付いていないことからもわかるように、カローラとはプラットフォームが異なるんですね。ランクスまでは見るからにカローラシリーズの一員というスタイルでしたが、オーリスは本家カローラとずいぶんイメージが違います。本家とのイメージがさらに異なるルミオンもやはりカローラとはプラットフォームが異なりますが、こちらは“カローラルミオン”が正式名称のようです。メーカーの商品展開もずいぶんいい加減なものですね。

 日本のモータリゼーションを引っ張ってきたカローラですが、現在の状況ではカローラ自体が当時のカローラFX並みに影が薄いですね。商用車の代表格であったカローラバンがプロボックスに取って代わられたことが大きいのかもしれませんが、カローラシリーズが販売台数上位に入っているにも関わらず、街であまりカローラを見かけません。

 カローラセダン、ワゴンともにサブネームが付くようになりましたから、カローラFXやカローラランクスからひっそりと“カローラ”の抜けたオーリスになったように、“カローラ”という響きがなくなるのも時間の問題かもしれませんね。ひっそりと“コロナ”がなくなったように・・・。

カローラFX・3ドア・FX-GT(AE92型)
全長×全幅×全高 : 3995×1655×1360mm
ホイールベース : 2430mm
車両重量 : 1020kg
エンジン : 直4DOHC 1587cc 120PS

(2011年9月13日記)




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