懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1987 カローラ・レビン(AE91/92型)


 1987年にトヨタから発売された5代目カローラレビン(AE91/AE92型)です。この代からレビンもとうとうFF化されました。現在でこそ4代目のAE85/86型が高い人気を保っていますが、この5代目レビンは歴代レビンの中でもっとも売れたクルマです。
 バブル景気、デートカーブームという時代背景ももちろんありますが、このレビンが売れたのは、発売時期がちょうど団塊ジュニア世代が運転免許を取得できる18歳となる時期に重なったことが大きかったのではないかと個人的に推測しています。
 既に就職して働いておられた若者は高額なボーナスをもらっていましたのでレビンではなくソアラ・シルビア・プレリュードといったクルマを購入していました。お父様方はシーマやセルシオを購入していました。ではこのカローラレビンはどんな方が乗られていたのか?おそらく学生さんだと思います。
 大学進学の時期になった大事な息子、出来ることなら都会の大学ではなく自分の目の届く地元の大学へ進学し、自宅から通ってほしい。そんな親心から、当時のお父様方の常套句は「地元の大学へ進学するのならクルマがいるからレビン買ってあげる。」
 カローラレビンに釣られたのかどうか分かりませんが、近所で地元の大学へ進学されたご子息は決まってこのカローラレビンに乗られていました。
 くだらない邪推はこれぐらいにして、よく売れた本当の理由はわかりませんが、個人的にはこの型のレビン、とてもカッコいいと思います。最後のFRということでAE85/86が異常な人気を誇っていますが、そもそも一般の方はドリフトなんてしたことがないと思いますし、峠を攻めたこともないと思います。普通に街中を運転して、その車がFFなのかFRなのか、または4WDなのか分かる方などほとんどいないと思います。
 わかるのはカッコいいかカッコ悪いか、快適か快適でないか、軽快か軽快でないか、加速がいいか悪いか、ぐらいだと思います。そんな観点から考えるとこのFFカローラレビンはバブル期に発売されただけあって素晴らしいクルマなんですよね。

 トヨタも新社長体制のもと、かつてのようにカッコいいスポーティカーを出すような雰囲気になってきました。この手のクルマが好きな私にとってはとても嬉しいことです。
 現状では息子を引き止めるために「地元の大学へ進学すればカローラルミオン買ってあげる」と言っても、「いらねーよ、あんなダサいクルマ」って言われかねないですからね。(※個人的な好みの問題ですので誤解のなきように)

カローラレビン・GT APEX(AE92型)
全長×全幅×全高 : 4245×1665×1300mm
ホイールベース : 2430mm
車両重量 : 1030kg
エンジン : 直4DOHC 1587cc 120PS











































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