懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1988 ランサー(LNHG/LKHG型他)


 1988年に三菱から発売された3代目ランサー(LNHG/LKHG型他)です。カタログで『新セダン類。』と表現されている通り、通常の独立したトランクを持つ4ドアセダンではなく、アテンザスポーツのような5ドアハッチのボディが採用されたクルマです。当時のギャラン同様、精悍な顔つきのなかなかカッコいいクルマでしたね。

 さて、このランサー、実は昔、転勤になってクルマが必要となったときに、事務所の先輩からタダであげてもいいと言われていたクルマです。なんでもクルマを買い替えるので下取り査定をしてもらったが、ほとんど値が付かなかったからとか。当時、それほど年数が経っているわけでもないのでおかしいなぁと思っていましたが、実車を見て納得しました。

 奥様がかなり運転のお上手な方だそうで、ボディのそこらじゅうが波打っています。それも不思議なことに、ボディの右側のほうに多く勲章が付いていたんです。「対向車とこすったんですか?」と先輩に尋ねたところ、なんと数々の勲章は「車庫入れ」で付いたもの。先輩も笑いながら「普通車庫入れでこするのなら左側だよね?どういうシチュエーションでこの傷が付いたのかは俺もわからん。」とのこと。世の中いろいろな才能をお持ちの方がおられるものだと感心した覚えがあります。たまに街中で両サイドにコーナーポールを立てているクルマを見かけますが、きっと先輩の奥様と同じような才能の持ち主が乗られているんでしょうね。せっかくの先輩のご厚意でしたが、このランサーは諦めました。

 ちなみにうちのデミオ、家族の要望で左端にコーナーポールを取り付けていますが、なんと右のドアにうっすらと縞模様が付いています。縞模様の相手はうちの車庫の柱。運転席ドアを柱が押さえつけている状態でSOSが入り、行ってみるとさらに柱に車体を押し付けるようなハンドル捌きをしています。すぐに運転を変わって何とか塗装面に擦り傷が付いただけで済みましたが、おそらくあと5分も悪戦苦闘していれば板金修理コースになっていたと思います。

 デミオの状態を見て、先輩の奥様がランサーをどのように操作していたのかがだいたい理解できました。その手の才能の持ち主は、パニックになるとさらに傷を大きくするように行動してしまうという特徴があるようです。晩飯のときに、ピンチになったらそれ以上クルマを動かさない、という取り決めをしましたが、果たしてどうなることやら。カッコ悪いけどうちも「両側コーナーポール仕様」にしないといけないのかなぁ〜。

ランサー・SX SALOON(LNHG型)
全長×全幅×全高 : 4235×1670×1405mm
ホイールベース : 2455mm
車両重量 : 970kg
エンジン : 直4SOHC 1468cc 73PS

(2014年2月3日)




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