懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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マツダ 1988 ペルソナ(MA8P/MAEP型) |
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1988年にマツダから発売されたペルソナ(MA8P/MAEP型)です。カリーナEDのヒットに触発されて出されたカペラベースの4ドアハードトップ車ですが、後発だけあってそのインテリアにはかなり力が入っていましたね。
さて、このペルソナ、カタログによると『初めに、美女ありき。』ということで開発されているようで、助手席に乗った女性が美しく足を組めるようにグローブボックスを廃したり、女性がタバコの煙を嫌がらないように灰皿を廃したりと、かなり女性を意識したクルマになっています。きっと当時流行っていたジュリアナのボディコン女達がこのペルソナの助手席で太もも丸出しにして足を組んでいたんでしょうね。そこまで考えるのならさらにもう少し気を利かせて助手席の座面の前方に角度調節できる小さなミラーを付けてくれると運転席の殿方もいろんな意味で楽しめますね。もっともそんなクルマには女性は乗ってくれないでしょうけど。
ところでこのペルソナのカタログ、バーグマンのごとく・・・。の頁にとても良いことが書かれています。ちょっと長いですが引用します。
「クルマの進歩をスペックの数値でしか語れないとしたら、それはクルマ自体にとっても、またクルマを愛する私達にとっても、不幸なことだと言わなければならないでしょう。数値は進歩を裏づけるものであって、決して目的であってはならない筈です。肌で感じ、眼で、そして心で計れる驚きや喜びや悲しみ。それらがあっての進歩。数値を絶対的なものとし、崇拝するようなクルマ造りでなく、心で受け止められるクルマ造り。言わば、私達の感情や生理にとって、意義の高いクルマを作ってみたい。という志が、この《ペルソナ》開発の根底に流れていました。・・・」
この文章で言われている「数値」は当時の時代背景としてエンジンのパワーを指していると思われますが、現在重視されている燃費性能に置き換えてもとても納得できる文章ですね。このペルソナのカタログには『すべての技術と性能は、官能的表現のために。』と書かれていますが、現在のクルマも、カタログの冒頭から『官能的表現』がずっと紹介され、最後の仕様表にさり気なく「JC08モード燃費:50km/L」と書かれるようになってほしいものですね。
ペルソナ・タイプA(MAEP型)
全長×全幅×全高 : 4550×1695×1335mm
ホイールベース : 2575mm
車両重量 : 1210kg
エンジン : 直4DOHC 1998cc 140PS
(2013年5月7日)
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