懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1988 マキシマ(J30型)


 1988年に日産から発売されたマキシマ(J30型)です。海外では現在もモデルチェンジを繰り返し、日産ブランドの上級セダンとして現行型が販売されていますが、国内では先代ブルーバードの上級モデルとしてブルーバード・マキシマが登場し、途中から『日産マキシマ』を名乗ったものの、次の代であるこのJ30型で消滅してしまいましたね。海外で販売されている『日産マキシマ』が日本に来たかと思ったらすぐに去って行ったという、まるで月光仮面の歌のような存在でしたね。

 さて、この日産マキシマ、当時はバブル絶頂でシーマ現象なるものが起きていた時期でしたので、土地成金やバブリー社長、それに都市のマイホーム諦め組の方々はシーマやセルシオ等に関心が向いていたためか、あまり目立たない存在でしたね。3ナンバー専用設計の大柄なボディにV6・3000ccエンジンを搭載した“ハイオーナーセダン”といえども、ついちょっと前まではブルーバード・マキシマと呼ばれていたクルマ、つまりBC戦争していたコロナと同等のクルマ・・・と捉えられてしまっていたのかもしれません。なんといってもあの時代、高額な消費こそが美徳!見栄を張ることが正義!でしたからね。クルマとしてはもっと評価されてもよかったのではないかと個人的には思っていましたので、この代で消滅してしまったのはちょっと残念でした。

 ちなみに現在、日産のマキシマは北米における日産ブランドのフラッグシップモデルで、マキシマよりも上級セダンはインフィニティブランドになっています。日本におけるスカイラインとフーガがこれにあたるようですが、今度日本で発売される新型スカイラインにはインフィニティバッジが付いて、日産幹部いわく、「ワンクラス上に行く」そうですね。日産ブランドのフラッグシップは「マキシマ(最大値)」、その上は「インフィニティ(無限大)」、意味を言葉通り捉えれば確かに筋は通っていますが、なんだか底辺の人間からすると複雑な気持ちですね。かつて手の届きそうな位置にあったクルマたちがどんどん手の届かないところへ飛んでいってしまうようです。

 若者ではなく昔からのクルマ好きで、それなりに歳を重ね、さらに経済的にもそれなりに余裕がある方々でも、今の自動車メーカーの(ちょっと内輪バブリー気味な??)動きを意外と冷めた目で見ている方って、結構大勢いらっしゃるような気がしています。

日産マキシマ・SE(J30型)
全長×全幅×全高 : 4765×1760×1395mm
ホイールベース : 2650mm
車両重量 : 1370kg
エンジン : V6・OHC 2960cc 160PS

(2013年11月12日)




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