懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1989 スカイラインGT-R(BNR32型)


 1989年に日産から発売されたスカイラインGT-R(BNR32型)です。197台のみで生産終了となってしまったケンメリGT-R以来、実に16年ぶりのGT-R復活ということで、当時大いに話題になりました。人気車種でしたから現在でもたまに街中で見かけますが、流石に古いクルマなので痛々しい走り屋仕様になっている車体が多いですね。

 さて、このスカイラインGT-R、バブル期で何でもありの時代だったにもかかわらず一際存在感が大きく、出た当初は「羊の皮をかぶった狼」どころか、「化け物の皮をかぶった化け物」のような印象でした。世はバブルでも私自身はバブルにまったく縁がなかったのでもちろん購入したいなどとは考えたことはありませんが、クルマ好きとしては憧れの対象でした。

 当時、何を血迷ったのかこのクルマを購入した友人がおり、何度か助手席には乗せていただいたことがあります。その頃は都内に住んでいたので込み合った都会の道路を走っただけでしたから、このクルマの良さはまったくわかりませんでした。その友人、GT-Rを購入してしばらくしたら今度はホンダのビートも購入しました。何でもGT-Rを処分したわけではなく、街中では走りにくいから普段の足としてビートを追加したとのこと。

 同じような年代でも私はクルマ無しの自転車生活、彼はGT-Rとビートの2台持ち。いったい世の中どうなっているんでしょうね?それにしても不思議なことは、いくらバブルに縁がなかったとはいえ、私は当時、多少は恩恵を受けた商社マン、彼はまったく恩恵を受けなかった公務員でした。やっぱり都内に実家があるということ自体が大いにバブルの恩恵を受けたんでしょうね。若造が500万円もする高級車をポンと買ってしまう当時の都会の方々の姿と、現在中国の都市部で高級車をポンと買ってしまう一部の特権階級の方々の姿がどうもダブって見えてしまいます。

 復活したスカイラインGT-Rは現在日産GT-Rとなり、化け物度をさらに増して国産スポーツカーの頂点に君臨しています。この先、GT-Rがどんな存在になっていくのか、もはや憧れる気持ちも全くなく、怖い物見たさと興味本位で楽しみにしています。

スカイラインGT-R(BNR32型)
全長×全幅×全高 : 4545×1755×1340mm
ホイールベース : 2615mm
車両重量 : 1430kg
エンジン : 直6DOHCターボ 2568cc 280PS

(2012年11月9日)




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