懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1989 セリカ(ST180型)


 1989年にトヨタから発売された5代目セリカ(ST180型)です。先代のST165型セリカでは、映画『私をスキーに連れてって』の劇中でステアリング性能が少々物足りず雪の壁に何度も車体をぶつけた挙句、最後はひっくり返ってしまいましたので、その反省からか、この5代目セリカにはトヨタ車初となる4WSが搭載されることとなりました。

 さて、この5代目セリカ、せっかく4WSまで装備して雪道での走行性能を向上させたにも関わらず、これが販売されていた頃には既にスキー場への足はパジェロやハイラックスサーフ等の四駆SUVが主流となっており、『セリカでスキー』というブームは長続きしませんでしたね。まあユーミンの曲をBGMにジャンプしたり、渋滞の度にスピンターンされたりしたら危険ですからあのようなブームは続かないほうがいいですが・・・。

 スキー場では先代ほど活躍しなかった5代目セリカでしたが、現実のラリーでは先代以上に大活躍しましたね。次の代のセリカがWRCではパッとせず、その後は参戦車両がカローラになったため、5代目はWRCでもっとも活躍したセリカとなりました。とはいえ、このセリカ、バブル期で他に派手なクルマがたくさんあった時期だったためか、なんだか影が薄かったですね。

 4代目セリカと5代目セリカ、クルマとしては5代目セリカのほうがずっと素晴らしいと思います。しかしながら人気は4代目セリカのほうが高かったような気がします。大ヒットした映画やTVドラマの劇中で使われたクルマはたいてい人気車種となり、場合によっては社会現象といわれるほどのベストセラーカーになったりします。

 クルマの良さに惹かれて多くの方が購入し、ベストセラーカーとなるのが本来の流れですが、セリカの例のようにイメージ戦略も重要みたいですね。

 ところで、最近は映画やドラマで誰々が乗っていたクルマ、ということで人気車種になったクルマってあまり思い浮かびませんね。GT-Rはミッチーが乗っても乗らなくても人気車種となる運命のクルマですから別として、同じく『相棒』の中で結構活躍していたティアナが販売台数の上位になったという話は聞いたことがありません。ベストセラーカーの顔ぶれはいつも同じような面々で、映画の主人公が乗るようなクルマは皆無です。これも時代の流れなんですかね。

セリカGT-FOUR(ST185H型)
全長×全幅×全高 : 4430×1745×1305mm
ホイールベース : 2525mm
車両重量 : 1460kg
エンジン : 直4DOHC 1998cc 225PS

(2011年5月30日記)




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