懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1989 コロナエクシヴ(ST180/181/182/183型)


 1989年にトヨタから発売された初代コロナEXiV(ST180/181/182/183型)です。個人的にはとてもカッコいいと思っていたコロナクーペの販売状況が芳しくなかったため、モデルチェンジを機に名前も変えて、4ドアハードトップのコロナエクシヴとして誕生しました。細かな意匠が多少異なるものの、実質2代目カリーナEDとほとんど同じクルマです。

 さて、このコロナエクシヴ、今となっては絶滅してしまった背の低い4ドアハードトップ車ですが、当時はこの手のクルマが多かったですね。初代カリーナEDが大ヒットして、各社その対抗馬を発表するようになり、日産プレセアやマツダのペルソナなど、居住性よりも流麗なスタイルを重視したクルマがとても流行っていました。初代カリーナEDの直系後継車であるコロナエクシヴは、2代目カリーナEDとともに、“バブリー版の初代カリーナED”のような存在でしたね。個人的には、コロナクーペに負けず劣らず、とてもカッコいいクルマだと思っていました。

 その後、時代の流れでこの手のクルマは徐々に消滅していくこととなってしまいましたが、背高コンパクトカーやミニバンが溢れている今、改めてこの手のクルマを見るととても新鮮な気分になりますね。
 オヤジ世代になってくると、どうしてもハイトコンパクトやミニバンよりもこういう流麗なスタイリングのクルマに惹かれてしまいます。現在でもメルセデス・ベンツを始めとする高級車ではこの手のスタイルのクルマが用意されていますから、お金を持っているオヤジ世代にとっては選択肢が残されているとはいえ、お金を持っていないオヤジ世代には寂しい時代になってしまいました。やっぱり世の中、カネなんですかね?

 150万から200万円程度の予算でクルマ選びをすると、当然候補は1.5リッターから2リッターの大衆車クラス。この価格帯からハイトコンパクトやミニバン系を除くと、国産車のラインナップは全メーカーを合わせてもとても少ないんですよね。その点、当時はクーペ、4ドアハードトップ、セダン、ステーションワゴンなど実に豊富に揃っていました。なんといってもカローラセレスやスプリンターマリノなどというクルマまであったぐらいですからね。まあ1代で消滅してしまいましたが・・・。

 ディーラーへ行っていろんなクルマに試乗していると、最近のクルマでひとつ気付くことがあります。ミニバンは別として、安いクルマになればなるほど運転席が広くなっていくような気がしませんか?マークXやスカイラインに乗った後にフィットに乗るとこのことがとても実感できます。そして150万円クラスではマークXやスカイラインのようなタイト感を味わえるクルマがないことも実感できます。
 そんなことを考えながらこのカタログを見ていると、コロナエクシヴって、きっとすごく魅力的なクルマだったんだと思います。

コロナ・エクシヴ TR-G(ST183型)
全長×全幅×全高 : 4500×1690×1320mm
ホイールベース : 2525mm
車両重量 : 1250kg
エンジン : 直4DOHC 1998cc 165PS

(2011年1月27日記)




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