懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






原付いろいろ


 今回ご紹介するのは、90年代に発売され、2007年までホンダやヤマハから発売されていた原付バイクいろいろです。上からヤマハ・RZ50、ホンダ・マグナ50、ベンリィ50S、ベンリィCL50(これは生産終了がもう少し早かったはず)です。50ccの原付バイクとはいえ、それぞれなかなかカッコよくていい味出していますね。

 さて、冒頭で2007年まで発売されていたと書きましたが、これらのちょっとカッコいい原付バイクはほとんどが2007年の排ガス規制強化によって生産終了となりました。私が現在乗っているホンダのXR50モタードという原付も、2005年に発売され、2007年にこれらと同時に生産終了となっています。そして現在国内4メーカーから発売されている、いわゆるマニュアル原付と呼ばれているものは、FI化して排ガス規制に対応したホンダのエイプとモンキーの2車種のみ。寂しい時代になってしまいました。

 まあ原付を含めて二輪車の販売台数というのは80年代をピークにずっと減少を続けていましたから、排ガス規制をきっかけに一気に車種整理をしてしまったというところでしょうね。とはいえ、いくら少子化が進んでいるといっても、少なからずバイクに興味を持っている子達もいるでしょうから、彼らには最初から選択肢がないというのもちょっとかわいそうな気がしますね。

 原付ラインナップがここまで悲惨な状況となっている一方、オーバー750ccがホンダだけで15車種、オーバー400ccが13車種となっています。つまり原付免許で乗れるのは2車種、大型自動二輪免許が必要なのは28車種ということです。ホンダ以外もほぼこのような逆ピラミッド型のラインナップ構成になっているようです。大型自動二輪免許が教習所で取得できるようになってからバイクメーカー各社のラインナップは極端になってきましたね。

 各メーカーともに80年代のバイクブームを経験した層をリターンライダーとして必死に取り込もうとしており、それはそれは魅力的な大型バイクばかりが揃っています。実際、大型バイクに限って言えば販売台数も徐々に増えてきているようですね。

 ここで誰もが疑問に感じるところですが、では果たして現在リターンライダーとしてターゲットにされている中高年が高齢となり、バイクを引退したらその先は誰がターゲットとなるのでしょう。ただでさえ少子化なのに新たにバイクに興味を持つ子はほとんどいません。最初から興味を持っていないから再び興味を持つこともありません。昨今よく「持続可能」なる言葉が使われますが、6年生が卒業したら新しい1年生が入ってくるので「持続可能」となるわけで、新一年生が入ってこなければ廃校です。

 バイクにとても強い興味がありながら未だに自動二輪免許を取得していない私は、いわば何十年も1年生で留年を続けている状態です。本来なら豊富な大型ラインナップの中で選択に困るような状態にあるはずの年齢ですが、とうとう教科書も与えられない状態となってしまいました。勉強を続けるには先輩のお古を探してこなければなりません。まあ私自身は先輩のお古がまっさらだったときも知っていますからあまり抵抗はないですが、新一年生はやっぱり新品の教科書で勉強したいものですよね。この先、どうなることやら。

(2014年11月27日)




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