懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






マツダ 1990 ユーノスコスモ(JCESE/JC2SE型)


 1990年にマツダから発売されたユーノスコスモ(JCESE/JC2SE型)です。初代コスモスポーツから数えるとコスモとしては4代目となりますが、バブル期という時代背景もあり、初代以上にインパクトのある(ぶっ飛んだ)クルマですね。ユーノスコスモならコスモスポーツ同様、ウルトラ警備隊に配備されていてもまったく違和感がありません。世界初のGPSカーナビまで搭載されていますから、隊員さん達も迷うことなく目的地まで行けますしね。

 さて、このユーノスコスモ、なんと言っても一番の特徴は3ローターの20B-REWなるツインターボエンジン搭載車の存在ですね。あまりのハイパワーゆえ、市販するには当時の自主規制値であった280PSに収まるようにデチューンしなくてはならなかったほどのエンジンが搭載されたクルマ、私はこのクルマは一度も運転したことがありませんのでどんな運転感覚なのかはわかりませんが、さぞ凄かったことでしょうね。

 3ローターのツインターボエンジン、世界初のGPSカーナビ、高級クーペとしての素晴らしいスタイリング、豪華な内装、2〜3km/Lとも言われるしびれる燃費性能、良くも悪くもあらゆる意味で話題満載のクルマだったのですが、当時の存在感はいまいちだった記憶があります。やっぱり“ユーノスコスモ”という名前と当時の販売体制がまずかったんでしょうね。ストレートに“マツダ・コスモ”なり“マツダ・コスモスポーツ”とすればもっと注目度が上がっていたことと思います。あのマツダ5チャンネル体制は全てのマツダ車の存在感を一斉に小さくしてしまいましたね。

 昨今の時代背景を考えると、今後このようなクルマが世に出されることはまずないでしょうから、当時ユーノスコスモに試乗しなかったことをちょっと後悔しています。とはいえ、程度の良い安価な極上中古車が見つかったとしても、乗ってみたいとは思いますが、買いたいとは思いません。燃費性能が全てとは考えていなくとも、やはりハイオク仕様でリッター2〜3キロしか走らないクルマでは財布の中身が気になってエンジンのフィーリングを心の底から楽しむことができませんからね。

ユーノスコスモ・20B・Type-E(JCESE型)
全長×全幅×全高 : 4815×1795×1305mm
ホイールベース : 2750mm
車両重量 : 1640kg
エンジン : 水冷直列3ローター 654cc×3 280PS

(2011年7月15日記)




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