懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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マツダ 1990 オートザム・レビュー(DB3PA/DB5PA型) |
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1990年にマツダから発売されたオートザム・レビュー(DB3PA/DB5PA型)です。『なかったと思う、こんなクルマ。』のキャッチフレーズの通り、まん丸で背高、そして極端に短いトランクを備えた『ハイコンパクト2.5BOX』というスタイルのちょっと変わったクルマでしたね。
さて、このオートザム・レビュー、実車を初めて見たときには私自身も「なかったと思う、こんな(カッコ悪い)クルマ」と思いました。しかし癖のあるチーズを初めて食べたときには思わず吐き出したくなるほど不味く感じても、なぜかもう一度そのチーズを食べたくなってしまう時と同様、このレビューのスタイルも度々見かけるうちに、「これって、もしかしたらマツダ車の中でも隠れた名車ではないか?」と思うようになっていきました。
このクルマが出た当時は確かにレビューのスタイルに違和感を感じていましたが、このスタイル、ハイトコンパクトが全盛の今見ると、とても「普通」に見えますね。マツダ車にはよくあるパターンなのですが、このレビューも時代を先取りしすぎて失敗した一台なのかもしれませんね。
そういえば現行型デミオはハイトコンパクト全盛の現在において、車内スペースを犠牲にしてまでもスタイル重視路線に変更したコンパクトカーです。そして現在、もっとも売れているコンパクトカーは決して「ハイト」コンパクトではないアクアです。もちろんこれはハイブリットという付加価値の影響が大きいことは事実ですが、アクアをハイトコンパクトにしなかったのはやはりトヨタとしても考えるところがあったんでしょうね。
時代を先取りしてパッとしないマツダ、他社の動向を慎重に分析して確実に勝利するトヨタ、うーん、やっぱりトヨタはすごい。新しい一歩を踏み出してもパッとしないことが多かったマツダですが、今は珍しくCX-5、アテンザのディーゼルが気を吐いています。この人気がさらに続いていくのか、もしくは一発屋で終わってハイブリットに飲み込まれていくのか、マツダファンとしてじっくり見守っていきたいと思います。
マツダ・オートザム・レビュー1.5・K1(DB5PA型)
全長×全幅×全高 : 3800×1655×1470mm
ホイールベース : 2390mm
車両重量 : 850kg
エンジン : 直4OHC 1498cc 88PS
(2013年4月19日)
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