懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1990 サニー(B13型)


 1990年に日産から発売された7代目サニー(B13型)です。先代のB12型トラッド・サニー同様、極めてオーソドックスな3ボックススタイルのセダンで、全体的に丸みと上質感が備わったとはいえ、クルマ全体から大衆車オーラをプンプン醸し出しています。今人気の可愛らしい顔した片づけコンサルタントのお嬢さんだったら、ニコッと笑いながら“ときめかないので、ありがとう!って言って捨てましょうね!”と言いそうなぐらい平凡なスタイルですね。まあ個人的にはこの平凡さが結構好きでしたが。

 さて、このB13型サニー、ご存知の方も多いと思いますが、日産の公式HPにも掲載されている通り、実は立派な現行車種です。現在もメキシコでは「Tsuru(鶴)」として製造販売されており、タクシー市場では大半を占めているほど一般的なクルマとなっているそうです。

 以下、日産公式HPから引用
 『「ツル」は25年以上にわたってメキシコ市場で販売されているコンパクトサイズのセダンで、同市場では15年間連続、サブコンパクトカーセグメントのリーダーに君臨しています。・・・』とのこと。

 “鶴は千年、亀は万年”という言葉があるように、鶴は長寿の象徴とされていますが、日産のTsuruもなかなか長寿モデルですね。現在国内ではこういう古典的な3ボックススタイルのコンパクトセダンがなくなってしまいましたので、右ハンドル仕様の鶴が輸入されたら意外と受けるかもしれません。今主流の2ボックスコンパクトカーのスタイルはどうも好きになれない、しかし大きなセダンもいらない、という中高年世代にとってはジャストフィットのような気がします。もちろん車名は漢字で『鶴』、有料色のホワイトパールを標準色として用意すれば、いかにも長生きできそうな縁起のよいクルマになります。年金が当てにできないこれから高齢者になる世代にとってはとてもありがたい存在になりそうですね。

 ところでこのサニー、当時の国内版B13型サニーを始めて見たときも、現在のメキシコ版Tsuruの写真を始めて見たときも、個人的には「ときめき」はまったく感じませんでした。しかしこういうクルマはときめきを感じない代わりに飽きも来ないので長く乗るにはいいなぁと思います。

 冒頭で例え話として出した『片づけの魔法』ですが、ページをめくってもときめかないカタログを片っ端から捨てていたら、うちの倉庫はずいぶんすっきりしますが、このブログを書くことは出来なくなっていました。ブログを書くことによって結構私自身人生がときめいていますので、『人生がときめく片づけの魔法』というのも人によりけりですね。

 きっとこのサニーや私の旧車カタログのように、ときめかないけど捨てなかったおかげで人生にときめきをもたらしてくれる物というのも存在していると思いますよ。あっ、もう捨ててしまったから手遅れでしたかっ!

サニー1500・スーパーサルーン(B13型)
全長×全幅×全高 : 4210×1670×1375mm
ホイールベース : 2430mm
車両重量 : 960kg
エンジン : 直4DOHC 1497cc 94PS


(2011年12月16日記)



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