懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






トヨタ 1992 セプター(VCV15W型)


 1992年にトヨタから発売されたセプター(VCV15W型)です。このカタログはいちばん最初に販売が開始されたステーションワゴンのもの、後にセダンとクーペも追加されましたが、このカタログで紹介されているステーションワゴン以外はあまり街でも見かけませんでしたね。

 さて、このセプターステーションワゴン、カタログでも『ステーションワゴンの国でつくりました。』と紹介されているように、米国で生産され、日本に逆輸入されたクルマです。大柄な車体といかにも米国人受けしそうなデザインは、米国の大きな住宅のガレージにとても似合いそうですね。休日には郊外のショッピングセンターに出かけてカートから溢れんばかりの買い物をし、満載のカートからセプターの荷室に荷物を積み込んでいる情景が目に浮かんでくるようです。

 ところが、これが日本のライフスタイルだとなかなかしっくり来ないんですよね。昔、お隣さんがこのセプターステーションワゴンに乗られていました。うちの近所は田舎なのでどのお宅も米国の住宅に負けないぐらい広い敷地があります。そして大柄なセプターでも十分余裕を持って停められる車庫もたいていどのお宅にもあります。しかし、なぜかお隣さんのセプターは浮いていました。

 まあ理由は単純明快で、このあたりのお宅の車庫というのはほとんどが玉葱を吊るしてありますし、軽トラも停めてありますし、トラクターや耕運機等の農機具等も置かれています。だいたいどのお宅も「農作業場兼車庫」になっているんですね。地域によって違いはあるかもしれませんが、この地域では、昔の「馬小屋」が現在そのような「農作業場兼車庫」になっています。純和風の空間にアメリカンスタイルはちょっと馴染まないようですね。

 車庫に馴染むかどうかは別として、このセプターステーションワゴン、いざというときには7人乗れるという点はいいですね。まあ後ろ向きに乗車するサードシートの乗り心地はあまり期待できないとは思いますが、巷に溢れているミニバンの3列目はどれもあまり快適だとは思えません。それならばこれぐらい割り切ったサードシートのほうが普段の使い勝手が向上するかもしれませんね。

セプター・ステーションワゴン・3.0G(VCV15W型)
全長×全幅×全高 : 4820×1770×1475mm
ホイールベース : 2620mm
車両重量 : 1610kg
エンジン : V6DOHC 2958cc 200PS

(2012年9月9日)




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