懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1993 シルビア(S14型)


 1993年に日産から発売された6代目シルビア(S14型)です。20年前に発売され、15年前には生産終了になっているクルマにも関わらず、一部のマニアの間では現在も(当時より)非常に人気が高く、年式を考えたら信じられないような価格が付けられた中古車も存在していますね。大人気だったS13型シルビアとは対照的に、「失敗作」とのレッテルを貼られていたS14型でしたが、先のことはわからないものですね。

 さて、このS14型シルビア、言うまでもなく当時の不人気の理由はそのデザインと3ナンバー化されたボディサイズ。デザインについてはマイナーチェンジ時に別物かと思われるほど大胆な変更を施し、サイズについては、次のS15型で5ナンバーに戻してしまいましたね。涙ぐましい努力の結果、S15型ではそれなりにシルビア人気が回復しましたが、さらに大きなスポーツカー不人気の波に飲み込まれ、シルビアは消滅してしまいましたね。86&BRZの話題に必ず付いて回るシルビア復活の噂、果たしてどうなるんでしょうね?

 現在たまに街で見かけるS14型シルビアはちょっと下品な姿になっている車体が多く、ノーマルの美しさを保った姿はなかなかお目にかかることができませんが、改めてカタログ画像を見てみると、当時感じた「ぬべぇ〜」とした印象はあまりなく、結構落ち着いた大人のクーペに見えますね。特にリア部分は当時のローレルとそっくりなので、まるでローレルクーペのようにも感じられます。このS14型、デートカーはデートカーでも頭の中が煩悩いっぱいの若者御用達ではなく、子育ても一区切り付いた大人のデートに似合うクルマというのが本来の姿だったのかもしれませんね。

 今改めてカタログを見てみるとそんな考えをすることもできますが、時既に遅し、現存するシルビアはドリドリ仕様ばかり。大人のデートに使おうものなら熟年離婚のきっかけとなってしまいます。先日自宅上空を何機ものヘリが飛びまわっていたので何事かと思えば、翌日の朝刊に近所の高速道路で起きた死亡事故の写真が大きく載っていました。シルビアは任意保険料が高いことで有名なクルマですが、どんなスポーツカーでも任意保険料は他のファミリーカーと同じ、という状況でスポーツカーと付き合っていきたいものですね。

シルビア・K's(S14型)

全長×全幅×全高 : 4500×1730×1295mm
ホイールベース : 2525mm
車両重量 : 1220kg
エンジン : 直4DOHCターボ 1998cc 220PS

(2013年9月2日)




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