懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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ホンダ 1994 オデッセイ(RA1/2型) |
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1994年にホンダから発売された初代オデッセイ(RA1/2型)です。現在4代目まで進化を続けていますが、いずれのモデルも人気車種で、ミニバンブームの中心に存在している一台ですね。RVに出遅れていたホンダが“ミニバンメーカー”へ成長するきっかけになったクルマです。
さて、この初代オデッセイ、当時ミニバンなるものを造っていなかったホンダがアコードのプラットフォームを流用して3列シート車を造ったら、思わぬ大ヒットとなったクルマです。トヨタの初代エスティマがミッドシップレイアウトの天才タマゴとして華々しくデビューした割には発売当初あまり芳しくなかったのとは対照的ですね。この初代オデッセイの成功によってホンダは味をしめ、この後、ステップワゴンやSM-Xといったちょっと品のないミニバンを連発していきますが、そのどれもが大ヒット。そして今や立派な“ミニバンメーカー・ホンダ”となっていますね。
大ヒットとなった初代オデッセイですから、きっと素晴らしいクルマなのでしょうが、個人的には“良いクルマが売れるクルマではなく、売れるクルマが良いクルマ”という意味での“良いクルマ”にしか思えず、未だにオデッセイの魅力がわからずにいます。スタイル?走行性能?取り回しのよさ?使い勝手?いったい初代オデッセイが大ヒットした理由は何なのでしょうね?オデッセイファンの方々には怒られてしまいますが、私にはこのオデッセイ、“運転しにくい肥満体アコード”としか思えませんでした。取って付けたような3列目シートの横にはスペアタイヤが立てて置かれており、いかにも“急いでミニバンを造りましたよ!”と訴えかけられているように感じた記憶があります。(好みは人それぞれですから、オデッセイファンの皆様、ご気分を害さないでくださいね。)
ミニバンブームも最近のエコカーへの流れから以前ほどではなくなってきているように感じられますが、今後はどうなっていくんでしょうね。原発事故をきっかけに原発への不安が高まり、私が住んでいる中電管内の浜岡原発も停止されることとなりました。東電管内の電力不安から中電管内へ生産をシフトしようとしていた自動車メーカー各社、今度は関電管内へシフトするのでしょうか?現状では停止される原発は浜岡だけですが、安全に不安があるために停止させるということは、当然浜岡以外の原発に波及することも考えられます。
1トンのクルマよりも2トンのクルマは単純に考えて材料が2倍必要です。それぞれの原材料、部品を加工する工程のほとんどで電力が必要とされるわけですから、否応なくダウンサイジングが求められそうですね。もっとも、メーカー側のダウンサイジングだけではなく、我々も“近所のコンビニへ大きなミニバンに乗って缶コーヒーを買いに行く”という生活を改めなくてはなりませんね。
オデッセイ・Lタイプ・7人乗り(RA1型)
全長×全幅×全高 : 4750×1770×1675mm
ホイールベース : 2830mm
車両重量 : 1510kg
エンジン : 直4SOHC 2156cc 145PS
(2011年5月11日記)
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