懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1994 デリカスペースギア(HS/NS型)


 1994年に三菱から発売されたデリカスペースギア(HS/NS型)です。パジェロベースで開発されたミニバンということで抜群の悪路走破性を誇り、現在も多くのファンから愛されている名車ですね。ラジコン仲間の一人がこれの4WDロングに乗られており、その5メートル超の全長と2メートル超の全高から、いつも見るたびに“象”を連想してしまいます。しかしながらその方も190cm近い大柄な体格なので、彼とデリカのツーショットではまったく違和感がないから不思議です。

 さて、このデリカスペースギア、草食系男子ならぬ草食系エコカー全盛の現在、たまに街で見かけるととてもワイルドで頼りがいがありそうに思えますね。パジェロやサーフが街に溢れていたころにはそれほど感じませんでしたが、ごついRVがすっかり影を潜めてしまった現在ではスペースギアの存在感が際立っているように思います。後継のD:5もこの路線を継承してとても精悍なイメージがありますが、いかんせん、その後に追加された草食系の弟分2台の存在がちょっとデリカのイメージを崩してしまっているような気がしてなりません。もっとも、フーガやシーマも並んでいる三菱のラインナップにイメージもなにもありませんけどね。

 最近よく思うのですが、カタログ燃費の数値に特化したエコカー、これはこれでとても良いと思いますので、この手のクルマに乗り換えるのがエコだと考える方はどんどん乗り換えてその方なりのエコを追及されれば良いと思います。現在の日本の方針もその方向だと思います。

 しかしながらその一方で、現在の社会システムがかなりほころびかけており、主流派の価値観がいつ反主流派になるのかまったくわからないとても不安定なバランスの中に置かれていることも事実だと思います。

 そんな時代においては、現状のシステムの中でうまく立ち回る術を持つと同時に、社会がどんなシステムになっても生き抜く逞しさと知恵を普段から鍛えておかなくてはならないような気がします。東南アジアやアフリカ等で、何十年も前の日本車がまだ現役で使われており、部品が壊れてもバッテリーを直列に配線し、その場で溶接して修理し、また走り出してしまうという、そんな逞しさと知恵を我々も学ぶ必要があるのかもしれませんね。便利で豊かになるにつれ、自分自身で生きる力と知恵が徐々に退化し、豊かさが破綻すると同時に生きることができなくなってしまう社会って、とっても怖いですよね。

デリカ・スペースギア・4WDロング・スーパーエクシード(HS型)
全長×全幅×全高 : 5085×1695×2070mm
ホイールベース : 3000mm
車両重量 : 2090kg
エンジン : V6OHC 2972cc 185PS

(2012年7月18日)




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