懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1995 ミラージュ・アスティ(CJ1A/2A/4A型)


 1995年に三菱から発売された5代目ミラージュの2ドアクーペモデル、ミラージュ・アスティ(CJ1A/2A/4A型)です。このクルマ、昔しばらくの期間、愛車として乗っていました。モータースポーツでも活躍していたハイパワーモデルもありましたが、もちろん私が乗っていたのは廉価グレードの1.3リッターモデル、アスティVというクルマです。

 さて、このミラージュアスティ、当時、転勤でとある地方都市勤務となり、普段の足&片道350km程の帰省の足として手頃なクルマを検討していました。長距離走行が主目的だったので軽は却下、基本的に自分ひとりが乗るだけなので、大きなクルマや高価なクルマも除外。そんな時に、『カープラザ20周年記念特別限定車、アスティ1.3V、オーディオを特別装備して99.8万円』という新聞広告を発見。特別価格からさらに強引に値引きをさせ、諸経費込みで100万ぐらいで購入しました。実はこの時点では試乗どころか実車も見ていませんでした。

 納車された実車をじっくり見てみると、スポーティなクーペスタイルとは裏腹にタコメーターはなく、タイヤはライトバン御用達の155SR13という、なかなかしびれるクルマです。1.3リッターのSOHCエンジンは“88PS”という“ハイパワー”を発揮することはカタログで確認していましたので過度な期待はしていませんでしたが、往復700kmの帰省の足として本当に使えるだろうかと少々不安になった記憶があります。

 納車時の第一印象はあまりパッとしませんでしたが、しばらく乗ってみると予想に反してなかなか面白いクルマだったのでひとまず安心。そして何度か帰省を繰り返すうちに、このクルマのいちばんの魅力を発見することができました。
 このクルマ、燃費が異常に良かったです。カタログ燃費は19.2km/Lでしたが、20km/L超えることはざらで、街中メインでも15km/Lを下回ることはまずありませんでした。もっとも良かったときは、27km/Lということもありました。現在のプリウスやインサイト並ですね。

 アスティVの燃費の良さを体験していたので、最近の燃費性能を前面に出したエコカーのPRも個人的には少々物足りなく感じてしまい、例のエコカー補助金の時には大いに疑問を感じていました。私が乗っていたミラージュアスティも“13年以上経過した車”にあたりましたからね。

 燃費の良さ以外にもこのクルマ、楽しい思い出がいっぱいです。非力なエンジンゆえ、高速の長い上り坂等では徐々にスピードが落ちてきます。そんな時、ギアを一段落とす前にエアコンのスイッチを切ると、背中をグッと押されるような加速をします。パワーの絶対量が少ないからエアコンに使われる出力の比率が高いんでしょうね。
 タコメーターが付いていないから自然と“耳タコ”の感覚も研ぎ澄まされていきます。エンジン音と、加速の伸び、頭打ちの様子から“エンジンのいちばんおいしいところ”というのがとてもよく分かりました。
 
 1トンを切る軽量で小柄な車体、スポーティなクーペスタイル、驚異的な燃費性能、フル装備で100万円以下という低価格、マイナー車ではありましたが、たまに街で見かけるともう一度運転したくなってしまいます。

ミラージュ・アスティV(CJ1A型)
全長×全幅×全高 : 4230×1690×1365mm
ホイールベース : 2415mm
車両重量 : 950kg
エンジン : 直4SOHC 1298cc 88PS

(2011年6月7日記)




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