懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1996 ギャラン(EA/EC型)


 1996年に三菱から発売された8代目ギャラン(EA/EC型)です。1996年といえば、阪神淡路大震災の翌年です。このギャランは当時戦後最大の自然災害といわれていた阪神淡路大震災の翌年に、『先進の、その先へ。GDIギャラン』という、いかにも希望の持てるキャッチフレーズとともに鳴り物入りで登場し、1996年のカー・オブ・ザ・イヤーを獲得したクルマでした。

 三菱のGDIエンジンがその後どうなったか、そして三菱自動車がその後どうなったかは今日書こうとしている記事内容の趣旨に反しますのであえて書きません。

 実はこのギャラン、当時勤めていた会社で営業車として私にあてがわれていたクルマでしたから、かなりの距離をこれで走りました。個人的には世間で言われていたようなGDIエンジンの問題点に遭遇することもありませんでしたので、スタイル、走行性能含めてとても気に入っていたクルマでした。もっとも、私が乗っていたギャランの場合、給油は会社のカードでしたからもちろんハイオクしか入れていません。それにフルメンテナンス契約のリース車でしたので、ディーラーで頻繁にオイル交換や点検をしていたため、私が知らないうちに不具合部品が交換されていただけだったのかもしれませんが・・・。

 さて、いろいろと問題があったGDIエンジン、そして当時の三菱自動車の体制ではありましたが、阪神淡路大震災、そして地下鉄サリン事件も発生して混乱していた日本が何とか落ち着きを取り戻しつつあった時期に“世界初の”GDIエンジン搭載車を発売してくれたことはクルマ好きの私にとっては嬉しいニュースでした。しかしながら諸問題を抱えていた“世界初”だったため、復興の顔として後の時代に語り続けられる存在とはならなかった点は少々残念でしたね。

 現在、東北関東大震災は未だ全容が掴めておらず、福島原発の問題も長期化の様相を呈してきました。自動車メーカー各社も満足な操業ができていない状態が続いています。今後、エネルギー政策を含めて多くのことがこれまでとは変わった形で展開されていくことが予想されますが、なんとかこの困難を乗り切って、『先進の、その先へ』進んでいかなくてはなりません。

 日産リーフのバッテリーは、満充電だと二、三日ぐらいは一般家庭で消費する電力を賄えるそうです。そして電気自動車やハイブリット車に使われているバッテリーは、クルマに使うには5年から10年が使用期限だそうですが、その廃バッテリーは家庭用蓄電池として十分使用できるとのことで、廃バッテリーを使った安価な家庭用蓄電システムが実用化されようとしているそうです。

 私自身も、倉庫に放ってあった廃バッテリー(私のは普通の12Vバッテリーです)を充電し、インバーターと接続して簡易的な非常用電源を作りました。今、動作試験を兼ねて、その簡易非常用電源にPCを接続してこの記事を書いています。

 被災地や原発避難区域の方々はもちろんのこと、現在は日本中が震災の影響で大混乱しています。皆が知恵を出し、皆が協力して『先進の、その先へ』進んで行きたいと思います。

ギャラン・VR-G(EA1A型)
全長×全幅×全高 : 4620×1740×1420mm
ホイールベース : 2635mm
車両重量 : 1240kg
エンジン : 直4DOHC 1834cc 150PS


(2011年4月1日記)



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