懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






三菱 1996 レグナム(EA1W/EC5W型他)


 1996年に三菱から発売されたレグナム(EA1W/EC5W型他)です。同時期に登場した8代目ギャランのステーションワゴン版で、ギャラン同様、精悍な顔つきをしており、当時そこそこ人気があった車種だったような記憶があります。個人的にはとてもカッコいいクルマだと思っていましたが、その後のGDIの不具合やリコール問題等で徐々に影が薄くなっていき、中古車市場に流れてからは同クラスのワゴンの中でかなり格安に販売されるケースが多くなっていたようですね。

 さて、このレグナム、2002年8月に生産終了となっていますから最終モデルでも13年落ちとなっており、現在街中で走っているものや中古車屋で販売されているものはすべて自動車税が割増しとなるクルマです。まだ新しいクルマのような気がしていましたが、13年って意外とすぐに経ってしまうものですね。そういえば私のアクセラも現在11年目に突入、13年経過も目前ですが、これと言って不具合もなければ調子が悪いと感じたこともありません。

 中古車サイトでレグナムを検索してみると、1.8Lモデルはほとんど諸経費のみのような金額、V6ツインターボのVR-4でも物によってはとても安価な車両が簡単に見つけられます。もちろん前オーナーがどんな使い方をしたのかはわかりませんし、車庫が屋根付きだったかどうかだけでも年数が経つと状態に大きな差が付くようですので、それなりにリスクはあると思います。しかしながら、ある程度の知識と見る目がある方ならば、割増し自動車税を考慮に入れてもあまりお金をかけずに快適なカーライフを送ることが可能かもしれませんね。

 このところ世界的に株価が不安定な状態になっており、アベノミクスの終焉だなんだと週刊誌が面白おかしく書いているようです。アベノミクスの是非は置いておくとして、その説明でよく言われていた「トリクルダウン」(いわゆる、お金持ちがお金を使えば下々までその恩恵がしたたり落ちる、というやつですね)について思うところがあります。アベノミクスが想定していた「お金のトリクルダウン」がうまく機能しているのかどうかはわかりませんが、昨今の急速な技術進歩によって「技術のトリクルダウン」は確実に機能していますね。

 走行3万キロに満たないレグナムが一桁万円で販売されていますし、アマゾンでは著作権の切れた文学作品をスマホで読みやすい形式のファイルにして無料で配信してくれるし、GYAOでは見逃しドラマを配信してくれるから『花咲舞』を見るためにレコーダーを買わなくても済むし、Windows10はタダだし(先日アップグレードしました)・・・。「最底辺」である私のところにはなかなかお金はトリクルダウンしてきませんが、「技術のトリクルダウン」を享受して何とか毎日を過ごしています。株価のように思惑で激しく上下するものに依存するトリクルダウンよりも、しっかりと蓄積されたものが下流へしたたり落ちてくるもののほうが確実ですからね。「技術のトリクルダウン」、身近なところにたくさんあるようですよ。

レグナム VR-4 type S(EC5W型)

全長×全幅×全高 : 4740×1760×1470o
ホイールベース : 2635o
車両重量 : 1570s
エンジン : V6 DOHC 2498t 280PS

(2015年9月6日)





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