懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






日産 1996 レパード(JY33型)


 1996年に日産から発売された4代目レパード(JY33型)です。ひと目見ればわかるように、Y33型セドリック/グロリアを少し意匠変更しただけの姉妹車です。迷走期の日産を象徴する一台で、高級パーソナルカーとして誕生したレパードは4代にわたってキャラクターをコロコロ変えながら、最後はセド/グロの姉妹車としてその生涯を終えました。

 さて、この4代目レパード、少々セド/グロとは顔が違うと言っても、パッと見はセド/グロそのもの。中身も同じ。レパード4代を振り返ってみると、初代F30型は車名通り『豹』。2代目F31型はさらに研ぎ澄まされて獲物であるソアラを追い掛け回そうと張り切っていましたが少々息切れ。3代目JY32型になると豹の世界に新しく設定された『祝日(J・フェリー)』にのんびり遊んでしまったことを機に獲物を追いかけることをやめ、贅沢を覚えてしまいました。そして最後の4代目は自分が『豹』であることも忘れ、豹の分際で『伯爵家の跡取り息子(セドリック)』と兄弟になって『栄光(グロリア)』を掴んでしまいました。しかしその後、伯爵家に自分が豹であることがばれ、人間社会(日産ラインナップ)から追放されてしまいました。

 その時代時代によってキャラクターが変わるのは致し方ないことですが、やっぱり豹と伯爵家を兄弟にしてしまうのはちょっとやりすぎだったのかもしれませんね。どうせなら豹に祝日を与えた時点で豹の役目を終わらせたほうが良かったのかもしれませんね。

 やりすぎといえば社長(プレジデント)と頂上(シーマ)がいなくなった現在、日産のフラッグシップである、青年となったセドリック少年(フーガ)がスリーダイヤのバッジを付けることが決まったようです。イギリスの伯爵家の方ですので血筋は文句なしですから日本の大財閥のフラッグシップになっても決して見劣りすることはありません。とはいえなんだか自動車業界、つまらなくなってきましたね。セドリックとレパードぐらいの意匠変更でもあればまだ救われますが、三菱の場合、デリカD:2のようにそのままで出しそうですね。まあ日本では長い間セドリック、グロリアというそっくりさんが存在し続けていた過去がありますから日産フーガと三菱版フーガ2台が共存しても特に違和感なく受け入れられるのかもしれませんが・・・。

レパードXV-G(JHY33型)
全長×全幅×全高 : 4895×1765×1425mm
ホイールベース : 2800mm
車両重量 : 1600kg
エンジン : V6DOHCターボ 2987cc 270PS

(2011年9月27日記)




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